2025年6月22日、記者の質問に答える石破総理(提供:首相官邸)

石破首相「高台や避難ビルなど安全な場所へ」 津波警報発令で国民に呼びかけ

30日午前、ロシア・カムチャツカ半島沖で発生した大規模地震を受け、気象庁は北海道、東北地方、関東地方などの太平洋沿岸各地に津波警報を発表した。津波の高さは最大3メートルに達する可能性があると予想されている。これを受けて石破茂首相は首相官邸で記者団の取材に応じ、「警報が発表されている地域では、ただちに高台や避難ビルなどの安全な場所に避難してください」と強く訴えた。

首相は、津波は1度きりで終わるとは限らず、第2波や第3波がさらに大きくなる例もあることから、警報が解除されるまで決して安全な場所から離れないよう呼びかけた。

石破首相は、政府関係省庁に次の3つのことを指示した。総理指示(09:43)

1.国民に対し、津波や避難等に関する情報提供を適時的確に行うとともに、住民避難等の被害防止の措置を徹底すること 

2.早急に被害状況を把握すること 

3.地方自治体とも緊密に連携し、人命第一の方針の下、政府一体となって、被害防止に全力で取り組むこと 

関連記事
国内線の路線維持に向け、国土交通省が航空会社どうしのダイヤ調整を、減便せず便数を保つことを条件に認める方針を示すことになった。便が同じ時間帯に集中する課題を改善し、搭乗率の向上につなげたい考えだ。
次期米大統領選の鍵を握るZ世代。彼らは傍観者ではなく、困難な経験から育まれた切迫感と多様な意見で政治を動かし始めている。既存政党は彼らの「言葉」を理解し、対応できるのかを問う
古代から続く中国伝統文化の精神を現代に甦らせる神韻芸術団。その豊かな芸術世界を紹介する「神韻作品」ポスター展が、12月と1月に東京都内で開催される
三年もの間、民の課役をゆるし倹約を貫いた仁徳帝。民の竈の煙に安らぎを見いだしたその御心は、豊かさの本質を問い直す今の日本にも静かに響いている
2022年の安倍晋三元首相銃撃事件で殺人罪などに問われた山上徹也被告(45)の裁判員裁判第13回公判が3日、奈良地裁で開廷した。安倍氏の妻である昭恵さんが初めて出廷した