少女漫画の金字塔『ベルサイユのばら』、恋愛物語に隠れた歴史的誤認や日本社会への影響と問題点を考察。(Shutterstock)
虚構が作る歴史――『ベルサイユのばら』と日本人の歪められた革命イメージ(全5回)

第1回:革命と宮廷の幻想――『ベルサイユのばら』が作ったフィクションと歴史認識の危うさ

漫画『ベルサイユのばら』の映画版は、昨年の秋に公開された。原作の漫画は池田理代子氏によって描かれたものであり、「少女漫画」あるいは「恋愛小説」と呼ばれるジャンルに属している。本日はこの映画、そして原作漫画について論じる。

なぜなら、残念ながらこの作品は日本で非常に広く知られており、数多くの日本人にとって、ヴェルサイユ宮廷、そしてそれを通じて旧体制のイメージの基盤となっているからである。

純粋にフィクションや小説としての観点から見ると、これはまさに恋愛小説のジャンルに属し、マリー・アントワネット、フェルセン、オスカルという古典的な三角関係を描いた作品だ。プラトニックな愛を背景に、このジャンルに典型的な大袈裟な表現や、このジャンルに典型的なグラフィック的な手法(大きな輝く目、宮廷の華やかさ、フリルなど)が用いられている。

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