日本政府は、昨今の一連の報道や米国からの要請を受けつつも、「国内でフェンタニル乱用の実態は確認されていない」などとして、対応強化には慎重な姿勢を崩していない 参考写真(shutterstock)

中国発フェンタニル密輸ネットワークが日本に司令拠点か ベリングキャット・日経が共同調査

アメリカなどで深刻な社会問題となっている合成麻薬「フェンタニル」を巡り、欧州の調査機関ベリングキャットは8月7日、アメリカへの不正輸出を行う中国系組織が日本に拠点を築いていたとする詳細な分析結果を公表した。

同機関と日本経済新聞の共同調査によれば、組織は名古屋市に「FIRSKY株式会社」として法人登記し、日本を危険薬物の集配送や資金管理を指示する活動基地にしていた形跡が明らかになった。

FIRSKYは中国・武漢に本拠を置く化学企業「Hubei Amarvel Biotech(AmarvelBio)」と密接に関連しており、米国で摘発・起訴された経営陣や販売サイトなど、両社が事実上「同一ネットワーク」にあることを示す証拠が複数発見された。

▶ 続きを読む
関連記事
国内線の路線維持に向け、国土交通省が航空会社どうしのダイヤ調整を、減便せず便数を保つことを条件に認める方針を示すことになった。便が同じ時間帯に集中する課題を改善し、搭乗率の向上につなげたい考えだ。
次期米大統領選の鍵を握るZ世代。彼らは傍観者ではなく、困難な経験から育まれた切迫感と多様な意見で政治を動かし始めている。既存政党は彼らの「言葉」を理解し、対応できるのかを問う
古代から続く中国伝統文化の精神を現代に甦らせる神韻芸術団。その豊かな芸術世界を紹介する「神韻作品」ポスター展が、12月と1月に東京都内で開催される
三年もの間、民の課役をゆるし倹約を貫いた仁徳帝。民の竈の煙に安らぎを見いだしたその御心は、豊かさの本質を問い直す今の日本にも静かに響いている
2022年の安倍晋三元首相銃撃事件で殺人罪などに問われた山上徹也被告(45)の裁判員裁判第13回公判が3日、奈良地裁で開廷した。安倍氏の妻である昭恵さんが初めて出廷した