中国で増える反共産党活動と「九評」の影響
中国で反共産党の抗議活動が相次ぎ、その背景には社会的な覚醒や『共産党についての九つの論評(九評)』による啓発の広がりがある。重慶での投影事件や袁紅冰氏のコメントを通じて、現代中国社会の変化と市民意識の高まりに迫る。
中国の重慶大学城で最近、大規模な反共産党スローガンの投影が行われ、「赤いファシズムを終わらせ、共産党の暴政を打倒しよう」などの標語が表示された。市民によるこうした反共産党活動は近年増加しており、今回の事例もその一つとなった。オーストラリア在住の学者・袁紅冰氏は、「中国社会では政治的な意識の高まりが見受けられ、中共の崩壊は不可避な流れになりつつある」とコメントしている。
「共産党についての九つの論評」は20年以上にわたり拡散されており、中国国民が中国共産党(中共)の本質を認識し、社会的な覚醒を促す重要な役割を果たしてきたという。
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