中国の新人歌手・趙子彧(ちょう・しいく、18歳)が歌った『焦作』。出稼ぎ労働者の苦しみを描いた歌詞は大きな共感を呼んだが、当局の圧力で改変を余儀なくされた。(映像よりスクリーンショット)
出稼ぎ労働者の苦しみをうたった歌が「都市の恥」? 

中国で新人歌手の歌が検閲 出稼ぎ労働者の苦しさ描いた作品を問題視

アジアの奇才と呼ばれる中国の新人歌手、趙子彧(ちょう・し いく、18歳)さんの歌が当局の圧力で書き換えられたことが分かった。

『焦作』と題されたその歌は「一生ビルを建てても自分の家はない」といった歌詞で、多くの共感を呼んだ。河南省焦作市で働く出稼ぎ労働者の生活の重圧と苦しさを描いた作品だった。

しかし7月、焦作市当局が「都市のイメージを損なう」として歌詞の修正と改名を要求。趙は手書きの謝罪文を公開し、改変に応じた(応じざるを得なかった)。最終的に曲名は『漂泊』に変えられ、歌詞の8か所も書き換えられ、地名も削除された。

▶ 続きを読む
関連記事
失踪から30年のパンチェン・ラマや重刑に直面する黄之鋒、黎智英らを取り上げ、中国共産党による香港・チベットでの弾圧を告発。指導者を奪われ沈黙を強いられる世代の実態と、国際社会が記憶し続ける意義を問う
トランプ米大統領が、習近平を異例の歓迎。米中首脳会談では台湾、レアアース、軍備増強、イラン支援など、両国の核心問題が議題となる見込みだ。
イタリアからインドネシアへの空母譲渡を機に激変する東南アジアの安全保障を解説。中国の海洋進出に対抗するドローン空母構想や南シナ海・太平洋を巡る米中綱引きの最前線に迫ります
中国・湖南省の警察が上海のIT企業経営者を拘束し、釈放の見返りに1億元(約23億5000万円)を要求したと報じられた。地方財政の悪化を背景に、管轄外企業を狙う「遠洋捕撈」への懸念が広がっている
米議会公聴会で法輪功の広報担当者が証言。中国共産党が米国内で展開する暴力、脅迫、世論工作などの国境を越えた弾圧を告発し、その手口はやがて他の集団や米国の主権にも向けられる危険な常套手段であると警告した