中国初の国産航空母艦「山東」が2025年7月3日に香港に到着し、香港海域へ航行する(Peter Parks/AFP via Getty Images)

中国共産党 係争海域支配へ圧力を強める動き

中国共産党(中共)は、尖閣諸島、台湾海峡、さらには南シナ海と東シナ海において支配を強めようとしている。まもなく就役するとされる空母「福建」は、その海軍力拡大の大きな一歩を示すものであり、アメリカや同盟国との対立のリスクを一段と高めている。

9月14日朝、東シナ海の係争地・尖閣諸島の南小島付近で、砲を備えた中国船2隻が日本の領海に侵入した。海上保安庁は午前7時ごろにこれを確認し、直ちに退去を警告しつつ監視を続けた。尖閣諸島は日本が実効支配しているが、中国(中国共産党、中共)も領有を主張している。しかし日本政府は、尖閣諸島は歴史的にも国際法上も固有の領土であり、領有権に争いは存在しないとの立場を堅持している。

中共による尖閣諸島への脅威は、アメリカを巻き込む軍事衝突に発展しかねない。1951年に署名され、1960年に改定された日米安全保障条約の第5条は、日本が施政下に置く領域に対する武力攻撃があった場合、アメリカは日本を防衛する義務を負うと定めているからだ。

▶ 続きを読む
関連記事
『論語』学而篇の最終章を読み解き、他者からの評価や名利という執着を手放す生き方を解説する記事です。学ぶ本当の意味や、人生の修練の本質に迫ります
『論語』学而篇第十五の解説記事。貧困や富貴という人生の様々な境遇にあっても、それに縛られず、いかにして自分を磨き徳を守るべきかを分かりやすく解き明かします
米中間選挙を控える中、イラン情勢の激変が米政治に与える影響を分析。経済的困窮やクルド勢力の蜂起がもたらす体制危機の現実と、イラン側の思惑のズレを暴き、中東の激変が米国の外交・選挙力学を一変させる可能性を鋭く突く
なぜ巨大な嘘は暴かれないのか?ゲーム理論や飲食店の裏事情を引き合いに、製薬業界や規制当局が利益と保身のために「沈黙の共謀」を続けるカラクリを暴く。蔓延する不信の時代に、真の信頼を取り戻す難しさを説く論説
奴隷から身を起こし、労働の尊厳と自助努力を説いた教育者ブッカー・T・ワシントン。政治的扇動ではなく経済的自立こそが権利獲得への道だと説いた彼の現実的な哲学は、混迷する現代を生きる若者への処方箋となる