新たな中共ハッカー組織の存在が明らかに 各国政府に高度なサイバー攻撃
これまで外部にはほとんど知られていなかった中国共産党(中共)系の国家レベルのハッカー組織の存在が新たに明らかになった。米国のサイバーセキュリティ企業「パロアルトネットワークス」が公表した最新の報告書によれば、この組織は「ファントム・タウラス」と命名され、外交機関や軍事機関を中心に各国政府を標的にした高度なサイバー攻撃を展開しているという。
報告書によると、攻撃は主に外交交渉、地域安全保障、軍事作戦に関する情報の収集に集中しており、奪取された機密情報は中共の経済的・地政学的利益の強化に利用されている可能性が高い。
研究チームは、ファントム・タウラスは悪名高い中国系ハッカー集団「APT27」「APT41」「ワイルドパンダ」などと同様に既存のインフラを悪用する戦術を共有しているが、独自の作戦手法やカスタムツールを備えており、従来のグループより高い秘匿性と独立性を確保していると指摘。
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