忠誠の「代償」 「武力統一」を叫んで追放された中国人女性はいま?
忠誠の「代償」 愛国ママの末路=中国
かつては「中共の旗を台湾に立てよう」と叫び、愛国の戦士を名乗った女性がいた。名は小微(シャオウェイ)。だがその「忠誠」は、台湾からも祖国からも歓迎されなかった。
小微は同じく中国大陸出身の女性・亜亜(ヤーヤー)と恩綺(エンチー)と共に、動画配信アプリ「抖音(ドウイン、中国版ティックトック)」で中共支持をあおり、「武力統一」と発言して批判を浴びた。三人は台湾世論の反発を受け、台湾当局から在留許可を取り消され、中国大陸へ強制送還された。
帰国後、小微は故郷の貴州(きしゅう)省の山あいで暮らしながら、ネット上で動画を発信し続けている。最近では「病気の夫(台湾人)と3人の子を看病したい」と涙ながらに訴え、台湾への再入国を懇願していた。しかし、生活への不満を投稿した際には、地元警察から「削除しろ」と脅され、恐怖のあまり夜中に震えたこともあったという。
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