2022年6月17日、中国の三つ目の空母「福建号」の進水式が行われた。(Li Tang/VCG via Getty Images)

【紀元焦點】空母就役式に揺れる習近平と中共軍の権力闘争

中国最新空母「福建号」の就役式では、軍高官の異例欠席や報道遅延などが相次ぎ、中国共産党(中共)軍内部で激しい権力闘争が進行している。習近平主導の軍近代化は本当に成功したのか、その裏で起きている粛清や実権移譲を詳細に解説する。

中国の最新型空母「福建号」が正式に就役した。もともとこの就役は、中共軍の近代化を象徴する成果として、国防や軍事技術の発展を誇示する場であり、党首・習近平が「自ら指導し、自ら決断した勝利」として演出する構想であった。

しかし、「強い軍隊を目指す」というスローガンが掲げられた重要式典の背後では、異例の事態が次々に露呈している。宣伝部門の48時間に及ぶ沈黙、軍事委員会で装備を管轄する高官らの集団欠席、さらに政治工作幹部が進行役を務めるという前例のない構成がそれである。結果として、福建号の就役式は中共軍内部の権力闘争の新たな局面を浮き彫りにした。

▶ 続きを読む
関連記事
ホワイトハウス記者夕食会で起きた暗殺未遂事件は、我々にとっての「清算の瞬間」だったのではないだろうか
トランプ政権下の対イラン戦略を、歴史学者のV.D.ハンソンが鋭く分析。窮地に立つイランに残された3つの選択肢とは何か。軍事・経済の両面から、レジーム・チェンジを見据えた米国の「締め付け」の真意を読み解く
イラン戦争の長期化を受け、湾岸諸国やアジアの同盟国が米国に通貨スワップを要請した。経済不安やドル不足への懸念が広がる中、この動きが「ドルの覇権」や各国の金融安定にどう影響するか、専門家の分析を交え解説する
トランプ政権が敵対的政権の金融センターを標的に定めたことで、中国に対する米国の「戦略的曖昧さ」の時代は終焉を迎えた
トランプ政権が難航するCDC局長人事で指名したシュワルツ氏。巨大保険会社の幹部歴を持つ彼女は、コロナ禍の「負の遺産」を隠蔽するのか、それとも真相究明に動くのか。組織改革と利益相反の狭間で揺れる米公衆衛生の核心に迫る