中医学の養生とは――「人体の気候」を整えること
中医学では「気」や「陰陽五行」、そして「気の昇降」といった概念がたびたび登場します。一見すると難しそうに思えますが、実はその本質はとてもシンプルです。なぜなら、中医が行う治療とは、陰陽と五行の働きを通じて人体の「気候」を整えることだからです。
中医では、病気のことを「病候」と呼びますが、これは自然界で起こる異常気象とまったく同じ理屈です。つまり、病気とは人体という小宇宙の中で起こる「気候の変調」なのです。
自然界の気候が寒すぎたり湿りすぎたりすると草木や動物に影響を与えるように、人体でも気の流れが滞ったり、陰陽のバランスが崩れたりすれば、体調不良や病が生じます。したがって中医の治療とは、乱れた体内の気候を再び穏やかで調和の取れた状態に戻すことを目的としています。
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