トランプ米大統領は、2025年11月18日にホワイトハウスで、サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン王太子兼首相を出迎えた (Andrew Harnik/Getty Images)

米サウジが稀土精錬で協力 サウジに新工場 中国依存の低減狙う

MPマテリアルズ(MP Materials)は11月19日、アメリカ国防総省とサウジアラビア国営鉱業会社マーデン(Maaden)と連携し、サウジアラビアにレアアース精錬工場を建設する計画を発表した。中東地域における重要鉱物の加工能力を高め、中国産レアアースへの依存度を下げることが狙いだ。

サウジのムハンマド・ビン・サルマン皇太子は現在、ワシントンを訪問中だ。ホワイトハウス訪問は2018年以来となる。今回の訪米は、両国間の経済および安全保障関係を強化することが目的だ。

ロイター通信などによると、今回の合意に基づき、MPマテリアルズと国防総省は合弁会社を通じてサウジの精錬工場の株式49%を共同保有し、マーデンが残る51%を持つ。MP側は、今回の計画は7月にアメリカ政府と結んだ数十億ドル規模の協力合意を発展させたものであり、永久磁石用材料の生産を拡大し、兵器、EV、各種電子機器に不可欠な重要素材の分野で競合国の優位を弱めることを目的としている。

▶ 続きを読む
関連記事
FBIのパテル長官が、児童救出、スパイ網摘発、殺人率の大幅低下など就任後10か月の成果を語った。フェンタニル密輸やアンティファ資金、焼却予定の機密文書発見など最新状況も明らかに
次期米大統領選の鍵を握るZ世代。彼らは傍観者ではなく、困難な経験から育まれた切迫感と多様な意見で政治を動かし始めている。既存政党は彼らの「言葉」を理解し、対応できるのかを問う
2021年1月6日のアメリカ議事堂襲撃事件前夜、コロンビア特区でパイプ爆弾を設置したとされる男が約5年ぶりに逮捕された
イーロン・マスク氏は非公開の集まりで、アメリカが「偉大な12年」の始まりにあるとの見方を示し、トランプ氏の2期目に続き、ヴァンス副大統領が2期の大統領を務める可能性があると予測した。
ファイザー社の開発中のmRNAインフルエンザワクチンに、FDA長官は「効かない製品は承認しない」と明言。論文から不利なデータが除外されていたとして、学術的な誠実性の欠如も批判されている