左は映画『得閒謹制』のオンライン作品紹介画面、右は空席が目立つ上映座席図。(スクリーンショット)
中国映画館に広がる静かな抵抗。

娯楽ボイコット下の中国映画館に広がる「満席演出」

中国で「娯楽ボイコット」が広がる中、政府系メディアが盛況を強調する愛国映画『得閑謹制(GezhiTown)』が公開された。初日興行は1億元(約20億円)を突破したと宣伝され、中央テレビまでが成功をアピールした。

しかし、SNSに投稿された映画館の光景はそれとはまったく異なる。

実際に映画館へ足を運んだ市民の間では「ほとんど人がいない上映回ばかりだった」との声が多数寄せられ、公式発表どおりの盛況だったのか疑問視する空気が広がっている。

舞台は山間の小さな町。戦時下で住民が家族を守ろうとする姿を描いたもので、主演のシャオ・ジャン(肖戦)は中国でもトップクラスの人気俳優だ。公開前から国営メディアは集中的に宣伝し、成功を印象づけようとしてきた。

▶ 続きを読む
関連記事
中国の不動産富豪、潘石屹氏が私的な会食で、任志強の拘束や習近平を批判する書簡について語る動画が流出した。書簡は11人に送られ、その後複数人が拘束されたという
米中首脳会談で延長の「貿易休戦」。だが、レアアース問題は解決していない。米欧が供給網を再構築するまで数年を要する一方、北京はなお輸出管理を交渉材料にできる。2027年1月10日までの「時間」をめぐる競争が始まった
中国の土地譲渡収入は2026年1~8月に前年同期比28.6%減少した。地方政府の財政や債務返済への影響が懸念され、「土地財政」が歴史的使命を終える可能性を指摘している
アリババは宅配大手ZTOエクスプレス株を約5億ドルで売却した。過去2年間の資産売却額は200億元を超え、非中核事業を縮小しながらAIとクラウドへの投資を加速している
2026年の最初の8か月間に、中国の「一帯一路」参加国への非金融分野の直接投資は前年同期比11.3%減少し、中国全体の海外非金融分野の直接投資も14.4%減少した。