2022年9月17日,バルト海での国際軍事演習に参加する米海軍の強襲揚陸艦「キアサージ」 (Omar Marques/Getty Images)

米海軍機密を中共に提供 元水兵に禁錮200か月の実刑判決

アメリカ海軍に所属していた中国出身の水兵、魏金超被告(25)が、中国共産党(中共)のためにスパイ活動を行ったとして、連邦裁判所から禁錮200か月の実刑判決を言い渡された。

検察によると、同被告は服役中に艦艇の位置や武器配置、大量の機密技術資料を中共の情報担当者に漏えいし、見返りとして1万2千ドルを受け取っていた。FBIは、この事件は中共によるアメリカ軍への継続的な浸透を示すものであり、アメリカの安全を脅かす行為は必ず重い代償を払うことになるとの警告だと強調した。

魏被告は2023年8月に逮捕された当時、太平洋艦隊の主要拠点であるサンディエゴ海軍基地に配備されている強襲揚陸艦「エセックス」に勤務していた。被告はアメリカのセキュリティークリアランスを有し、艦艇の武器システムや推進装置、海水淡水化装置などの機密性の高い国防情報にアクセスできる立場にあった。

▶ 続きを読む
関連記事
欧州議会は6月16日、国境を越えた弾圧に対抗するための決議を採択。中共による海外での監視活動に焦点を当てている
英国で、国家安全保障法施行後、中共関連のスパイ活動で初の有罪判決。中共当局のために香港民主活動家らを監視したとして、男2人に禁錮刑が言い渡された
米国人記者トーマス・ポーケン被告が、中共の情報機関員の指示で情報提供や報告書作成を行い、報酬を受け取っていたことを認め、有罪答弁した。量刑は9月1日に言い渡される予定で、最長10年の禁錮刑などが科される可能性がある
ドイツ当局は、中共のために情報収集を行った疑いで中国系ドイツ人夫婦を逮捕した。大学や研究機関の先端技術、軍民両用技術の流出リスクに改めて注目が集まっている
米国がAI半導体「H200」の中国向け輸出を認めた後も、中共当局は国内企業に購入禁止を続けている。専門家は、中国側が規制の隙間を突き、先端半導体や海外の計算資源を迂回利用していると指摘。ファーウェイのチップについても、宣伝色が強いとの見方が出ている