カナダのマーク・カーニー首相は、2026年1月16日、中国北京の日壇公園で記者会見に臨む(The Canadian Press/Sean Kilpatrick)

北京 経済協定を利用してカナダに浸透し米加分断図る 専門家が分析

カナダのマーク・カーニー首相は1月17日、4日間にわたる訪中を終え、暫定合意を締結した。しかし、アナリストらは、この動きが北京にオタワ(カナダ政府)を「しつける」力を与えることになると警告している。関係が悪化した場合、カナダの国家安全保障を脅かす恐れがあるという。

カナダ政府は、1月16日に北京で行われたカーニー首相と中国共産党党首の習近平との会談を受け、中国との「新たな戦略的パートナーシップ」を発表した。カナダ首相の訪中は2017年以来となる。

カーニー首相は暫定的な通商協定を明らかにした。首相官邸によると、この協定では、中国がカナダ産カノーラ(菜種)への関税を3月までに現在の約85%から約15%に引き下げ、それを「少なくとも今年末まで」維持する。その見返りとして、カナダは4万9千台の中国製電気自動車(EV)を6.1%の最恵国待遇税率で輸入することを認める。

▶ 続きを読む
関連記事
米シンクタンク「ジェームズタウン財団」の報告書は、中共の統一戦線工作部関連組織の数において、人口当たりの密度でカナダが最も高いと評した。同シンクタンクのマティス所長は、カナダが中共に対して「直接的な対抗措置を取らなかったことが原因」と痛烈に指摘した
国連はもはや米国の理想を反映した場ではなく、中国共産党に「乗っ取られた」機関に変質した。巨額の資金を投じながら主導権を奪われた米国の失策と、25年に及ぶ中国の巧妙な浸透工作の実態を鋭く告発する
長らく進展が見られなかった中共の美女スパイとされる「クリスティーン・ファン事件」が、最近になって連邦捜査局(FBI)によって再び掘り起こされた。この中国人女性は共産党のスパイと疑われ、2014年にエリック・スウォルウェル下院議員(民主党)と非常に親密な関係にあったとされる。
人権団体の専門家は、中共による神韻芸術団への爆破予告などの越境弾圧を「国家主権への攻撃」と非難。各国政府に対し、民主主義を守るための制裁措置や、中国との経済的デカップリングの必要性を強く訴えている
トロントでの神韻公演が虚偽の爆破予告により中止された。神韻側は、これが西側社会の芸術の自由を試す北京の妨害工作であると非難。背後にある中国共産党の「国境を越えた弾圧」に対し、自由社会の決意が問われている