2024年8月29日、中共中央軍委副主席の張又俠は北京でアメリカ国家安全保障顧問のジャック・サリバンと会見した。(Ng Han Guan/POOL/AFP via Getty Images)

張又俠失脚の波紋 台湾情勢への影響はいかに 専門家の分析を整理

張又俠・劉振立の失脚は、今後の台湾海峡の情勢にどのような影響を及ぼすのか。専門家の分析をまとめた。

中国共産党(中共)中央軍事委員会副主席の張又俠と、統合参謀部参謀長の劉振立は国際社会で大きな注目を集めている。張又俠は長年にわたり、中共党首の習近平に最も近い盟友と見なされてきた人物であり、1979年の中越国境紛争に参加した数少ない実戦経験を持つ高級将校の一人でもある。

その張又俠の失脚は、中共軍の指揮系統に亀裂を生じさせ、今後の台湾海峡、さらにはインド太平洋地域全体の情勢に、予測困難な不確実性を加えるものと受け止められている。

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張又侠が拘束される前、習近平と激しい口論を交わしていた?中央軍事委員会第一副主席の張又侠と、中央軍事委員会連合参謀部参謀長の劉振立が拘束されたとされる事案は、波紋が広がり続けている。
最近、習近平が軍の反乱を防ぐため、各大軍区の幹部や家族宿舎に住む関係者に対し、厳しい行動制限を課しているとの噂が広がっている。分析では今回の内闘は今後さらに激化し、将来クーデターが起きた場合、習近平政権にとって致命的な打撃になり得るとの見方が示されている。
関係者によると、張又俠は中央軍事委員会本部の八一ビルで内部会議に出席する直前、関係当局によってその場で連行されたという
中国本土のネット上では、全国民・全軍に対して蜂起を呼びかける「全国人民に告ぐ」と題する文書が出回っており、大きな議論を呼んだ