(solarseven/Shutterstock)

WHOの新たなパンデミック対応 エビデンスよりも便宜主義か?

世界保健機関(WHO)が示す勧告は、非常に大きな影響力を持つ。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック期間中、WHOは世界最大級のテクノロジー企業と連携し、数十億人に対して情報や科学的議論を制限した。YouTubeはWHOの勧告に反するすべてのコンテンツを明確に禁止し、WHO自身もその勧告に疑問を呈する人々を積極的に非難した。国際的な公衆衛生における自由な議論の抑圧によって生じた憂慮すべき結果の一つは、特にパンデミック対応において、その後のWHOの勧告におけるエビデンス基盤が明らかに失われていることである。

WHOがSARS-CoV-2の流行に対する中国当局の前例のない措置を支持したことは、WHOのパンデミック政策における重大な転換点であった。従来、こうした勧告は比較的慎重であり、健康を単に『病気がない状態』とみなすだけではないという認識に基づいている。

健康危機におけるWHOの勧告は、多くの場合、一方的な国境閉鎖による害を避けることに主眼が置かれていた。WHOは当初、貿易や渡航の制限に反対する従来の助言を数週間にわたり維持していたが、各国がWHOの慎重姿勢をよそに制限措置を導入すると、この立場も変化した。

▶ 続きを読む
関連記事
中共政府が拡大を進める監視衛星ネットワークは軍事衝突への利用を前提として設計され、印太平洋地域、世界に重大な課題となっている。これらの情報収集衛星は、日本上空を1時間当たり約6回通過しているという
中共とその外交官たちは皆が知らないかのように振る舞っているが、現在のイラン戦争における弾道ミサイルやドローンによる攻撃作戦を支援・可能にしているのが中共であることは広く認識されている。
AI業界の雄アンソロピック と米国防総省の対立。政府の要求は法律に違反ではなかった。アンソロピックが引いた「越えてはいけない線」は、法律ではなくモラルの問題である。急速なスピードでAIが発展、普及していく中、倫理と問題は私たちに何を問いかけるのか
トランプ大統領が習近平との会談を延期、中共のイラン支援と台湾威嚇を背景に米中駆け引き激化。キューバ危機も絡み、反共産党勢力殲滅のグローバル戦略が進行中
米空軍大の報告書が中共第67基地の核弾頭貯蔵庫「紅川」を暴露。秦嶺山脈の僻地施設で西側製装備依存、防空脆弱、輸送難が明らか。米ステルス機の一撃で壊滅可能と分析