中国共産党中央軍事委員会副主席の張又俠および中央軍事委員会委員・連合参謀部参謀長の劉振立が2026年1月24日、当局により突然失脚したと発表された。写真は張又俠の資料写真(動画のスクリーンショット)

軍報が沈黙を破り再び張又俠を批判 中国共産党内で二派の世論戦が激化

中国共産党(中共)中央軍事委員会副主席の張又俠が突然拘束され、中共内部では習近平派と反習近平派が世界規模で世論戦を展開している。中共機関紙の解放軍報は数日間沈黙した後、再び社説を掲載して張又俠を批判し、文章全体には内部闘争の激しい雰囲気が漂っている。

1月31日、解放軍報は「反腐敗必勝、強軍必成の信念と自信を堅持する」と題する評論を掲載し、張又俠および同時に失脚した中央軍事委員会委員の劉振立を再び名指しで批判し、いわゆる「文化大革命的言語」を用いて糾弾した。

文章は一連の「二四四二」スローガンを掲げ、「軍事委員会主席責任制を徹底し、習主席の指揮に断固として従う」と強調し、全軍に対し「習核心と一致を保つ」ことを要求した。同時に、張又俠と劉振立の処分は「反腐敗の重大な勝利」であると宣言し、軍内から張又俠と劉振立の腐敗を一掃する過程では「短期的な困難と痛み」に直面するものの「徹底的に掘り下げ」「悪を根絶し尽くす」ことで軍を「新たに生まれ変わらせる」と述べた。

▶ 続きを読む
関連記事
中国共産党が出入境管理の新規定を前倒し試行。東南アジア行きの渡航とテック・金融人材、富裕層を重点審査し、電子データ提出や出国禁止も可能に。海外資産課税強化への警戒が富裕層に広がるなか、日本のビジネス渡航者にも影響が及ぶ恐れがある
中共軍の「八一」建軍記念レセプションで、中央軍事委員会委員の出席は確認できず、事実上の格下げとの指摘が出ている。専門家は、習近平による軍内粛清と人事の機能不全が背景にあると分析
張又俠と劉振立の調査後、中共軍の重要ポストは後任不在のまま。習近平は指揮体制の再建より、規律検査による軍統制を優先しているとの見方も
中共第21回党大会を前に、高官の摘発が加速している。2026年上半期に処分された省・閣僚級以上の幹部は74人に上り、前年同期の2倍を超えた。専門家は、相次ぐ処分によって官僚の間に不満や動揺が広がっているという
中共は7月23日、元幹部3人に対する厳重処分を相次いで発表した。温家宝元首相の元秘書が「偽造身分証」を使用していたという異例の罪名が浮き彫りになったほか、機密漏えいや大学内の不正など、中共官僚機構の深い腐敗構造が改めて露呈