2018年3月28日、北京で巡回する中国の武装警察(Greg Baker/AFP via Getty Images)

トランプ氏の4月訪中を前に検討すべき重要要因

ドナルド・トランプ米大統領は4月に北京を訪問する計画だと述べた。しかし、中国共産党(中共)上層部での内紛激化、習近平党首による苛烈な軍粛清、極度の政治的不確実性、中共政府が守らない約束、そして広範な国民の変革要求を踏まえると、4月の訪中は時期尚早であり、利益よりも害が大きい可能性がある。

1月24日、習近平政権は政治局委員で中央軍事委員会副主席の張又侠、ならびに中央軍事委員で統合参謀部長の劉振立を「重大な規律・法令違反」の疑いで調査すると突然発表した。これは中共が高官の汚職や政治調査を公表する際の定型表現である。

2022年の第20回党大会終了以降、中共上層部の内紛としては最も異例かつ衝撃的な局面といえる。1971年に毛沢東が後継者に指名した林彪副主席がモンゴルで墜落死した事件にたとえる向きもある。当時、林彪と家族は1971年9月13日に英国製トライデント機でモンゴル上空を飛行中に墜落したとされるが、経緯は中国共産党からは公表されておらず、不透明なままだ。

▶ 続きを読む
関連記事
孔子はなぜ各国の政治を探ったのか?単なる職探しや名利のためではない――弟子・子貢の言葉から紐解く孔子の真の志と、「民の徳を厚くする」教化の本質に迫る。儒教の神髄が学べる必読の一章
歴史や先人の歩みを学ぶ意義は、単なる知識の蓄積ではなく、時代の波に流されない「生き方の基準」を得ることにあります。目先の富や権力に惑わされず、人として大切な誇りと真の豊かさを取り戻すための指針です
「自分より劣る者と友になるな」——『論語』の有名な一節に抱く違和感の正体とは?従来の解釈を鮮やかに覆し、孔子が本当に伝えたかった「君子の心得」を紐解きます。第一章との意外な繋がりに、学びの常識が変わります
米国各地の都市や町が、電力を大量に消費するデータセンターへの対応に苦慮する中、中国共産党(中共)政権はこの問題を利用して分断を煽っている。
ファウチ氏をめぐるNIHの大量の内部資料が公開された。ランド・ポール上院議員による資料公開や公聴会、コロナ禍で失われた政府・科学界・メディアへの信頼を、筆者が振り返る