(Shutterstock)

富士通 ソブリンAIサーバの国内製造開始へ 日本の技術的自立と安全保障戦略の新局面

富士通が2026年3月から、NVIDIA製最新世代GPU「Blackwell」を搭載したAIサーバの国内一貫生産を開始することが明らかになった。この動きは単なる製品投入にとどまらず、日本が国家安全保障の観点から「AI主権」を確立するための重要な一歩として注目している。

世界各国でAIが戦略物資として位置づけられる中、自国のデータと計算インフラを用いて自律的にAIを開発・運用できる能力、いわゆる「ソブリンAI」の確保が国家の最優先課題となっている。

アメリカ企業がOpenAIやGoogle、Amazonを通じて生成AI分野で圧倒的なリードを保つ一方、ヨーロッパ諸国は米中への技術依存を脱却すべく「デジタル主権」を掲げて独自のAIエコシステム構築に巨額投資を進めている。ドイツ、フランス、イギリスなどは自国の言語や文化、法規制に適合したAI基盤の整備を急いでおり、計算資源への戦略的投資を加速している。

▶ 続きを読む
関連記事
米イラン交渉の進展を受け、世界市場のリスク選好が改善。25日のアジア太平洋株式市場とリスク資産が軒並み上昇した。
台湾高速鉄路は20日、新型車両「N700ST」の導入に向け、三菱重工業と約130億円の契約を締結した。日本の新幹線システムの海外展開を象徴する事例だ
石油連盟の木藤俊一会長は会見で、中東緊迫下でも代替調達により安定供給と製油所の稼働を維持していると強調。一方で、サプライチェーン強靱化に伴うコスト負担や競争力維持の議論が必要と訴えた
日本銀行・小枝審議委員の講演内容を解説。中東情勢を背景とした物価上振れリスクへの警戒感や、「金利の正常化」に向けた追加利上げの必要性、バランスシート正常化への道筋について分かりやすくまとめました
中国共産党(中共)のレアアース供給網への依存から脱却するため、東南アジアに目を向ける日本企業が増えている。住友金属鉱山はフィリピンでレアアース鉱山を開発し、双日は越マレーシアで開発を進めるなど、自立したレアアース供給網の構築に向けた動きが加速している。