2024年3月5日、北京の人民大会堂で開かれた中国の形式的な立法機関である全国人民代表大会(全人代)の開幕式で、持ち場に立つ警備員(Wang Zhao/AFP/ゲッティイメージズ)

中国共産党の全人代が将官9名罷免 3つの注目点

中国共産党(中共)の全国人民代表大会(全人代)常務委員会会議が2月26日に閉幕した。会後に発表された公告により、軍の将官9人を含む19人の全人代代表職が解任された。しかし、大きな注目を集めていた張又侠と劉振立の名はそこにはなかった。

全人代常務委員会は、一度に19人の全人代代表職を罷免した。その中には、沈金龍(元海軍司令員)、秦生祥(元海軍政治委員)、于忠福(元空軍政治委員)、李橋銘(元陸軍司令員)、李偉(元情報支援部隊政治委員)の5名の上将を含む、9名の軍将官が含まれている。このほか、中将1名と少将3名も罷免された。

これら9名のうち、李橋銘氏と李偉氏は共産党第20期中央委員であるが、いずれも昨年10月の四中全会を欠席していた。退役上将である沈金龍氏、秦生祥氏、于忠福氏は第20期中央委員ではないが、現職の全人代常務委員であり、近年の常務委員会会議を欠席し続けていた。

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