瀕死の恒星の「最後の光」 ハッブルが捉えた宇宙の瞬間
これは白鳥座にある一つの恒星の「最後の幕引き」です。そして、その恒星は最後の「華やかな演出」を披露して消え去りました。幸いにも、NASAのハッブル宇宙望遠鏡が、この「演出」を驚くべき精細さで捉えていたのです。
ハッブル宇宙望遠鏡が撮影したこの見事な画像は、「卵星雲」(Egg Nebula)における光と影が織りなす壮麗な光景を明らかにしています。ガスと塵から成るこの構造は、太陽に似た瀕死の恒星によって形成されたものです。「卵星雲」は、恒星進化の後期段階の理論を検証する貴重な機会を提供しています。
中心の恒星は濃密な塵雲に包まれており、まるで暗く不透明な「卵白」に包まれた「卵黄」のように見えることから、この神秘的な構造は「卵星雲」と名付けられました。NASAによれば、この神秘的な構造を形作る複雑な細部を明らかにできるのは、ハッブル望遠鏡の解像度だけだそうです。
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