個人金融資産は過去最高 日銀の長期国債保有は過半割れ
日本銀行が2026年3月18日に公表した2025年第4四半期(10〜12月期)の資金循環統計(速報)によると、個人の金融資産残高は2351兆円に達し、過去最高を大きく更新した。株高・円安による時価上昇が資産を押し上げたほか、インフレや新NISAを背景とした投資信託などへの資金シフトも鮮明になっている。一方で、日本銀行の長期国債保有割合は過半数を下回るなど、金融市場における構造的な変化も確認された。
2025年12月末時点の個人金融資産残高は、前年比118兆円増(5.3%増)となる2351兆円に達した。年間26兆円の資金純流入があったことに加え、株高や円安に伴う時価上昇(プラス92兆円)が資産残高を大きく押し上げた結果である。 インフレによる資産の目減りが懸念される中、物価上昇の影響を加味した実質ベースでの伸びも前年比2.7%増となり、2四半期連続でプラス圏を維持している。
家計の資金流出入を見ると、冬の賞与支給などの影響により、普通預金などの流動性預金へ15兆円の純流入があった。しかし、定期預金などの定期性預金は0.1兆円の純流出へと転じている。ニッセイ基礎研究所は、日銀の追加利上げによる預金金利の上昇を見込んで、定期預金への預け入れを控える動きがあった可能性を指摘している。
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