台湾の国民党主席、鄭立雯氏が2026年3月23日、台北の台湾外国特派員協会に到着した(I-Hwa Cheng/AFP via Getty Images)

台湾国民党主席が訪中へ 習近平と会談 対中姿勢めぐり台湾総統府が警戒

台湾の最大野党・国民党の主席、鄭麗文氏が来週、中国を訪問し、中国共産党の習近平と会談する予定であり、台湾政界の関心が高まっている。大陸委員会は国民党に対し、中共の統一戦線による分断工作の罠に陥らないよう注意を促した。

台湾の最大野党・国民党の主席である鄭麗文氏は、来週中国を訪れ、中国共産党の習近平と会談する予定である。これについて、卓栄泰行政院長は、関連法規を改めて強調した。

台湾の行政院長 卓栄泰氏:「いかなる団体も中国と政治的な協定を結んではならず、また政府の公権力に関わる事項に関与してはならない。これはすべての中華民国国民が厳守すべき法規である」

また、台湾で対中政策を主管する大陸委員会の邱垂正主任委員も、台湾問題に関する「習五項目」はいわゆる「92年コンセンサス」を再定義し、台湾の存続の余地を認めていないと指摘した上で、鄭氏の今回の訪中が中共側の対台湾ナラティブに取り込まれる可能性に懸念を示した。

大陸委員会主任委員 邱垂正氏:「中国共産党による中華民国の消滅および台湾併合という野心、あるいは歴史的任務は、台湾の特定の政党や個人との会談や交流によって変わるものではない。大陸委員会としては国民党に対し、中国共産党の統一戦線による分断の罠に陥らず、その政治的主張やナラティブを全面的に受け入れないよう強く求める」

鄭麗文氏は4月7〜12日の日程で中国を訪問する予定で、会談に向け「中共トップと会談することで両岸の武力衝突を回避できる」と述べている。これに対し、邱氏は、中共側に対する友好姿勢だけでは平和を守れず、台湾にとって最大のリスクであると指摘した。また、顧立雄国防部長も、インド太平洋地域における集団的抑止の弱点となるべきではないと述べた。

台湾の国防部長 顧立雄氏:「国防部の基本的立場は、自衛能力の強化にある。同時に、インド太平洋地域の諸国の中で、集団的抑止の抜け穴となってはならない。我々は備えをもって戦争を回避し、実力によって平和を追求する」

なお、鄭氏と習氏の会談日程が公表されたにもかかわらず、台湾の国防部は、30日午前6時から31日午前6時までの間に、中国軍機および軍艦6隻が中間線を越えて台湾周辺で活動していることを確認している。

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