2023年5月4日、シンガポールで開催されたIMDEX Asia艦艇展示会で、中国海軍のミサイルフリゲート艦「玉林」(右)と掃海艇「犀彧」(中央)がチャンギ海軍基地に停泊している様子(Roslan Rahman/AFP via Getty Images)

羊の皮を被った中国の民間船 「実際は軍民両用のミサイル艦や揚陸艦」

中国共産党(中共)と中共軍は、「軍民融合(MCF:Military-Civil Fusion)」を極めて重要な国家戦略とみなしている。これは、中国の広大な民間海運艦隊と造船分野の圧倒的優位性を活用し、特に台湾有事のような大規模作戦を想定して、軍の海上輸送能力を増強することを目的としている。

MCFは中国の民間海運を戦略予備力として扱い、中共軍が数千隻の民間船舶を様々な任務に動員することを可能にする。これにより、軍事と民間の境界線を曖昧にし、専用の軍艦だけに頼ることなくパワープロジェクション(武力投射)能力を強化しているのだ。

以下、中国の軍民両用(デュアルユース)艦隊について、「開発の経緯」「具体的な能力」「軍との協力体制」という3つの観点から解説する。

▶ 続きを読む
関連記事
「自分より劣る者と友になるな」——『論語』の有名な一節に抱く違和感の正体とは?従来の解釈を鮮やかに覆し、孔子が本当に伝えたかった「君子の心得」を紐解きます。第一章との意外な繋がりに、学びの常識が変わります
「真の学問とは何か?」あなたはこの問いにどう答えますか? 学問の本質は知識の量や学歴ではありません。時代を超えて受け継がれる真の学びの姿を明らかにします
論語を読み解く鍵があるとすれば、それは何だと思いますか? 本書は『学而篇』第六章を通じ、「学びて時にこれを習う」の「習=実践」こそが全書の綱領であると提示。知識偏重を戒め、徳行という根を育む修身の本質に迫ります
世界一の長寿企業国・日本。創業1400年の金剛組や500年のとらやなど、300年を超える老舗には利益よりも大切な「家訓」があった。時代が変わっても揺らぐことのない東洋の道徳観「義」の精神と経営の真髄に迫る
米国防総省は調達制度を刷新し、低コスト・大量生産のドローン戦略へ転換。「ガントレット」試験により企業を実戦環境で即時選抜し、迅速配備と技術更新を実現する