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ハンタウイルス・パニック・マシン 希少疾患がメディアの劇場と化すとき

解説

定期的に、大衆は新たな微生物の脅威に直面する。そのパターンは常に一定だ。悲劇的な死や集団感染が発生すると、ニュース編集室は「死のウイルス」「謎のアウトブレイク」「懸念を強める保健当局」といった劇的な言葉を動員する。ソーシャルメディアが公衆の恐怖をさらに増幅させ、公衆衛生機関が慎重な声明を出すと、ジャーナリストはそれをしばしば煽情的な表現に言い換える。数日のうちに、それまでその用語すら知らなかった人々が、文明を滅ぼすような流行が差し迫っていると確信するに至る。今月、その対象はハンタウイルスだ。テレビをつければ、この「新しい病気」を描き出すニュース番組が溢れている。

大半のアメリカ人にとって、ハンタウイルスは新しい病気ではない。それは何十年も前から存在しており、特にネズミなどの齧歯類(げっしるい)に接触する機会の多い農村地域で見られてきた。医師、とりわけ呼吸器・重症管理医学の専門家は、1990年代からハンタウイルス肺症候群(HPS)を認識している。当時、アメリカ南西部で発生した重症呼吸器疾患の集団発生を受け、調査官たちはシカマウスが媒介する「シンノンブレウイルス」を特定した。それ以来、米国における確定症例の総数は極めて少ないままである。CDC(疾病対策センター)のデータによれば、全国で30年以上にわたる累計症例数は、ようやく1千件を超える程度だ¹。この事実だけでも、現在のメディア報道を特徴づけている感情的なトーンを再考する根拠となるはずである。

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