昨年9月、中国・北京が開催された軍事パレードで6年ぶりに対面で再開した習近平と金正恩(Getty Images)

習近平訪朝 中朝同盟65年 なお消えぬ金正恩の対中不信

習近平は6月8日、北朝鮮を訪問した。中国共産党(中共)政権は今回の訪問を通じて中朝同盟関係の強化を図る考えだが、北朝鮮は従来から中共に対して強い警戒感を抱いているとされる。北朝鮮の金正恩は、かつて訪朝した元アメリカ国務長官に対し、在韓米軍の駐留が中国を牽制する役割を果たしているとの認識を示したという。

中共の官製メディアによると、習近平と夫人の彭麗媛は8日午前、北朝鮮の首都・平壌に到着し、2日間の日程で国賓として訪問を開始した。訪朝に先立ち、習近平は北朝鮮の朝鮮労働党機関紙「労働新聞」に署名入り論文を寄稿。「覇権主義と強権政治に反対し、あらゆる軍国主義復活に反対する」と主張し、中共が北朝鮮と連携して日米に対抗する姿勢を示唆した。

今年は平壌と北京が「中朝友好協力相互援助条約」を締結してから65周年に当たり、習近平の今回の訪朝には象徴的な意味合いがある。新華社通信が先に公開した映像では、中国メディア関係者が、最近運行を再開した列車で遼寧省丹東から平壌へ向かう様子を映し出していた。

▶ 続きを読む
関連記事
世界の原油在庫が数年ぶりの低水準にある脆弱な局面において、世界経済は「エネルギーの喉元を締められる」厳しい試練に直面している。ただし同時に、これについて楽観的な分析を示す専門家もいる。
英ストリーティング国防相は、トランプ氏の圧力が欧州の防衛強化を促したと評価。将来は欧州が感謝すると述べ、対米依存見直しと自立強化の必要性を強調した。
中国のAI企業DeepSeekが2回目の資金調達を停止したと報じられた。創業者・梁文鋒の流出音声には、中国AIの計算能力やファーウェイ製半導体、米国の輸出規制対象半導体の調達に関する発言が含まれていたという
中国が台湾・金門島まで約3キロの海域に建設した巨大空港が年末にも開港へ。金門・尚義空港との離着陸空域は約7割が重複する見通しで、航空安全への懸念が浮上。専門家は、中共の「融合戦略」やグレーゾーン圧力を強める象徴的インフラになる可能性があると警鐘を鳴らしている。
米中対立が激化する中、中共はレアアースで米国に圧力をかけている。一方、半導体や先端技術、輸出市場では米国と同盟国への依存が続く。専門家が米国の構造的優位と対中戦略を分析