国際ロータリー大会 台湾で開催 臓器収奪阻止への取り組みに注目
国際ロータリー年次大会が32年ぶりに台湾で開催され、台湾の頼清徳総統が開会式に出席した。会場の展示エリアでは、現代奴隷制の撲滅や強制臓器摘出に反対する人権問題も取り上げられた。ロータリークラブの会員は、中国共産党(中共)による強制臓器摘出を国際社会が共に制止するよう訴えた。
国際ロータリーの世界大会が14日、台湾で開幕した。台湾での開催は32年ぶりとなる。開幕式には、台湾の頼清徳総統が出席した。
頼氏は「この盛大な大会の開催は、台湾が長期にわたり人道支援、公共サービス、世界平和に向けて尽力してきたことに対する、国際社会からの重要な評価を代表するものだ」と述べた。
世界140か国から集まった約3万7千人の会員らは、6月13日から17日までの日程で台北に集結している。期間中、国際的な交流を促進するとともに、人道支援プロジェクトの成果や経験を共有し合う。
会場内の展示エリア「友誼の家」には、数百件ものプロジェクトが紹介されている。国際ロータリーは世界最大級の奉仕団体の一つであり、経済発展、環境衛生、水資源の確保、疾病予防、教育の普及、人道援助、そして世界平和の推進に取り組んでいる。
人身売買や「臓器の強制収奪」停止への取り組み
平和活動の拠点となるエリアの運営に加わっている「奴隷制に反対するロータリー行動グループ」は、人身売買の撲滅に尽力している。若者への教育推進などによる未然防止に取り組むと同時に、現在国際的な関心を集めている不法な「臓器の強制摘出」の問題にも注力しており、数年前にはこの問題を阻止するためのサテライトロータリークラブの設立を支援した。
同グループのグローバル議長であるデイブ・マクリーリー氏は、「人身売買や臓器の強制摘出といった惨劇について、人々は『まさか自分たちの身近で起きるはずがない』と考えがちだが、現実としてそれは確かに存在している。だからこそ、私たちはこの問題に対する警戒を高めてほしいと願っている」と述べた。
また、サテライトロータリークラブの会員であるイベット・スカーレット氏は、「臓器移植を必要としている患者の不安な気持ちは理解できる。しかし、海外で臓器移植をした場合、その臓器のために誰かが殺害されている可能性があるという事実に目を向けてほしい。臓器の提供元が完全に透明であることを確認する必要がある」と訴えた。
米国と台湾で進む法制化への動き
大会最終日にあたる17日、米上院において、臓器の強制摘出に対抗するための法案が審議される予定だ。また、台湾の立法院でも、与野党の議員らによって同様の法案制定を推進するための公聴会が開催されている。
アメリカから参加した会員は、アメリカや台湾などの国々が足並みを揃えて法制化を進めている動きを歓迎し、国際社会が一致団結してこうした暴挙を阻止することに期待を表明した。