2026年6月27日、フィリピン海で実施された「バリアント・シールド2026」演習において、実艦標的射撃(SINKEX)が行われた。日本の海上自衛隊の潜水艦が魚雷を発射し、標的として用いられた米海軍の退役揚陸艦に命中させた。(米海軍)

中共軍の戦力投射はなぜ縮小? 日本周辺と台湾海峡の変化を分析

2026年上半期、中国共産党(中共)軍の台湾海峡および日本周辺・西太平洋での活動が大幅に減少した。防衛省の観測やデータからは、軍内部の混乱、装備・維持管理の課題に加え、日米の抑止強化が影響した可能性が浮かび上がる。

6月下旬、日米などの艦隊がフィリピン海域で同演習を実施する一方、中国の空母「遼寧」は第一列島線外での活動を終え帰還した。また、中共軍のH-6爆撃機は再び宮古海峡を通過したが、2026年上半期における第一列島線外での戦力投射は明らかに縮小した。台湾海峡周辺における軍用機の活動規模も顕著に減少している。

この背景には、中共軍内部の混乱に加え、アメリカおよび同盟国による抑止力が一定の効果を及ぼしたとみている。

▶ 続きを読む
関連記事
気候訴訟を起こす牧場主らに対し、現代文明と農業を支える石油の恩恵を自覚すべきだと説く論考。人間を地球の害悪とみなす風潮や過度な脱炭素論に異を唱え、環境再生の主体としての農と人の役割を問い直す
ダーウィンの進化論がいかにして生命の神聖さを否定し、現代における人工妊娠中絶の容認や優生思想へとつながっていったのかを論考。唯物論的価値観が生命の尊厳を破壊してきた歴史的・倫理的背景に鋭く切り込む
組織文化の崩壊を招く真因は制度の不備ではなく指導者の行動にある。形骸化した理念や表面的な対話を排し、自らの姿勢を正す勇気を持てるか。30年の経営実績を持つ著者が問うリーダーシップの本質
政治的分断が食の世界にまで及ぶ現代アメリカ。投票先ではなく農法や土壌の再生で生産者を評価すべきだと訴え、健全な土壌のように多様性を認め合い「隣人」として手を取り合う重要性を説くオピニオン記事
ガザ地区の惨状をめぐりイスラエルに向けられる「ジェノサイド」批判の虚構を、歴史的経緯と人口動態、ハマスの戦略から米歴史学者が鋭く論破。2005年の完全撤退以降の事実から、事態の本質と深層を浮き彫りにする