2026年4月、同済大学生命科学・技術学院院長で、国家重点研究開発計画プロジェクトの主任科学者を務める王平氏について、英誌「ネイチャー」に掲載された論文の原データが改ざんされた疑いが指摘された(ネット上の画像)

英誌「ネイチャー」 中国名門大の掲載論文2本を撤回 学術不正疑惑で

英誌「ネイチャー」は今月30日、中国の大学研究チームによる論文2本を正式に撤回し、別の1本について訂正声明を発表したことを明らかにした。その他の不正疑惑が指摘された論文については、引き続き調査が進められている。

撤回されたのは、中国・上海にある同済大学の王平氏の研究チームが2025年に「ネイチャー」本誌に発表した論文と、天津市にある南開大学の陳佺氏の研究チームが「ネイチャー・キャンサー」に掲載した論文。一方、上海にある華東師範大学の李大力氏の研究チームによる論文については、訂正声明が出された。

今回の対応の背景には、中国における学術不正を追及することで有名なブロガー「耿同学」による告発がある。今年4月以降、同氏は動画投稿を通じて、複数の中国有力大学の研究者による論文に学術不正の疑いがあるとして実名で告発を続けてきた。

▶ 続きを読む
関連記事
Googleは警察庁などと協力し、中国企業が130万台以上のネット接続機器に仕込んだ「XCPE」と呼ばれるバックドアを無力化した。
カナダで中共によるスパイ活動や外国干渉に関わる事件が相次いでいる。専門家は、安全審査や外国影響力対策の制度にはなお課題があるとして、国家安全保障体制のさらなる強化を求めている
戦争や物価高が続いても、世界の旅行熱は衰えない。2026年の旅行支出は過去最高の7.8兆ドルに達する見通しだ。物よりも思い出や体験を重視する消費者が増え、高級旅行の需要も伸びている
香港の民主活動家・黄之鋒氏に新たに懲役10年の判決。釈放は2036年にずれ込む見通しだ。評論家らは今回の判決を厳しく批判し、中共による民主派弾圧を非難
欧州議会議員14人が、中国BYD車の安全保障リスクを問題視し、EUに調査と公共調達からの排除を要求