米海軍の空母「ジェラルド・R・フォード」は2025年9月17日、ノルウェーの首都オスロに向け、オスロフィヨルドを航行している。同艦は世界最大の軍艦で、オスロフィヨルドの内側に入る予定だ(Getty Images)

米中両国 世界貿易の動脈を巡り熾烈な攻防

アメリカが海軍再建に658億ドルを投じ、艦艇数を現在の291隻から2031年までに450隻へ増強する計画を打ち出す一方、世界の海上交通路を巡る防衛協力を強化している。中国共産党(中共)政権を封じ込めるアメリカの戦略は、海上輸送路を迂回する中共の広大な陸上ネットワークと対峙している。

アメリカの海洋覇権と、中共が進める大陸型の対抗戦略。その地政学的な綱引きが激しさを増している。

第2次世界大戦後、アメリカは重要な海上交通路や狭い海峡などの「チョークポイント(海上要衝)」を確保し、航行の自由と安定したアクセスを維持する戦略を取ってきた。ホルムズ海峡やマラッカ海峡などを押さえることで、アメリカと同盟国の経済、サプライチェーン、軍事的な機動力を守り、敵対勢力による交通遮断を防ぐ狙いがある。

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