ベッセント氏「私が胴元」 円支援を強調 日銀利上げで円キャリー取引に転機か
ベッセント米財務長官は、円相場を支える姿勢を改めて鮮明にした。一方、日銀の追加利上げがほぼ確実視されるなか、巨額に積み上がった「円キャリー取引」の行方にも市場の関心が集まっている。
英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)が9日に報じたところによると、ベッセント氏は、円高を支える自身の決意を試すなと市場をけん制し、「今や私が胴元だ」と語った。
ベッセント氏は「われわれが円相場に介入するとき、私は日本政府、日銀、日本の政策当局が何をしようとしているのかを把握している。私と反対の方向に賭けるなら、やってみればいい」と述べた。
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スコット・ベッセント米財務長官は9月8日、外国為替市場で円安を見込む取引を続ける市場参加者に対し、自身には日本政府や日本銀行の政策動向を把握できる「情報面での優位性」があると強調し、「望むなら私と反対に賭けてみろ」と警告した。
日銀による9月の利上げが市場の共通認識となりつつある中、円相場は一時、1ドル=152円付近まで上昇し、10年物国債利回りも一時3%を突破した。市場の関心は、9月に利上げするかどうかから、日本の金利がどこまで上昇するのかへと移りつつある。
片山さつき財務相は9月8日の閣議後記者会見で、2027年度から2年間、飲食料品の消費税率を1%引き下げる方針を巡り、赤字国債に頼らず財源を確保する考えを示した。税収動向を精査するほか、租税特別措置や補助金の見直し、税外収入の確保などを進める。
財務省が9月7日に公表したデータによると、日本の外貨準備高は8月末時点で1兆2075億2400万ドルとなり、7月末から795億7500万ドル減少した。減少率は約6.18%で、記録が残る中で最大の月間減少幅となった。