【軍事】CSIS 中国空母を抑止対象に 台湾有事で問われる日本の役割
台湾海峡や南シナ海をめぐり米中間で海上危機が発生した場合、中国共産党(中共)の空母部隊が前線へ進出しにくくなる態勢を、アメリカと同盟国は平時から整えるべきだ――。米国のシンクタンク、戦略国際問題研究所(CSIS)はこのほど、中共空母を高価値資産と捉え、その前進展開を抑止対象と位置づける報告書を発表した。
報告書「Flipping the Script: How to Hold China’s New Carriers at Risk(発想を逆転させる:中国の新空母をリスクにさらす方法)」は、これまでの米中軍事競争では、中共がアメリカ海軍の空母を攻撃する能力をいかに高めているかに議論が集中してきたと指摘した。その上で、アメリカとインド太平洋地域の同盟国・パートナー国は、中共空母を「前線へ出せば重大な損失を受けかねない資産」と位置づけ、その前進展開を抑止すべきだと提案した。
CSISが主張するのは、開戦時に中共空母を直ちに撃沈することだけを目的とする戦略ではない。中国側に対し、空母を台湾海峡、南シナ海、フィリピン海などへ展開すれば、潜水艦、対艦ミサイル、無人機、長距離火力、情報・電子戦能力による攻撃にさらされると認識させる。そして、空母を使った威圧行動のコストそのものを引き上げる構想だ。
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