幸福を科学的に分析

ポジティブ心理学の提唱する「幸せになる方法」

米国ハーバード大学の学生たちに大変人気のある授業があります。それは、ポジティブ心理学が専門のタル・ベン・シャハー(Tal Ben Shahar)教授が教える「幸せになる方法」の講義。教授が2004年に講義を始めると、たちまち人気№1になりました。

ベン・シャハー教授は、幸福になるための6つのポイントを下記のように提唱しています。

  1. 自分が人間であるということを、受け入れること。恐怖や悲しみ、不安などの感情を自然に受け入れれば、それを克服できる。感情を押し殺せば、それがポジティブであれネガティブであれ、不満や不幸感につながる。
     
  2. 幸福は、「楽しさ」と「意義」が交差するところにある。仕事であれ家庭であれ、目標は個人的に意義があり、且つ楽しめる活動に従事すること。それが叶わない時は、幸福を増幅させることを見つけること。一週間の間に、楽しくて意義のある時間を自分のために設けること。
     
  3. 幸福とは自分の心の状態によって決まるもの。自分のステータスや貯金の額などで決まるものではないということを忘れないように。極端な場合を除いて、我々の幸福度は、自分が何に注目するのか、また外界で起こる出来事をどのように解釈するのかによって決まってくる。例えば、失敗を災難だと認識するのか、それとも学ぶ機会だと捉えるのか?
     
  4. シンプルにすること!我々は通常とても忙しいし、短い時間の中に多くの予定を詰め込もうとする。量が多ければ質に影響してくる。私たちはより多くのことをしようとして、自分の幸福を妥協してしまう。
     
  5. 心と身体は繋がっていることを忘れない。我々がすること(あるいはしないこと)は、自分の心に影響を与える。定期的な運動、十分な睡眠、健康的な食事が、身体と心の健康を補ってくれる。
     
  6. いつでも可能な限り、感謝の気持ちを表すこと。私たちは往々にして、生活を当然のこととしてうけとめている。出会う人や食べ物、また自然から笑顔に至るまで、人生にある素晴らしいものに感謝することを学ぶこと。

(翻訳編集・海田)