カナダ・中国両首脳会談:ハーパー首相、「注目されている問題に言及した」

2006年11月21日 08時51分
 【大紀元日本11月21日】ベトナムで開かれているAPECの期間中に、カナダのハーパー首相と中国の胡錦涛・総書記は15分間の会談を行った。これまでに、今回のAPECでの両国の首脳会談について、中国当局がいったん会談を取り消し、後に再度会談に応じる用意があると発表していた。そのため、会談の内容が大いに注目された。

 米国VOAの報道によると、会談したのは18日夜の晩餐会の席。ハーパー首相が翌日の記者会見でこの情報を明らかにした。首相は、「私は胡錦涛・総書記と15分間話しを交わした。もちろん、我々は注目されている問題に言及した」と述べ、会談は正式であるかどうかについて、説明せず、これからも様々の場で適切な議題を提起する構えを示した。

 両首脳のAPECでの単独会談について、中国当局は会談を提案したのはカナダ側とし、一時は取り消しすると公表したが、その後、態度を急変し、会談に応じる用意があると示した。

 一方、ハーパー首相のサンドラ・ボクラ報道官は14日、「中国側は我々と接触し、今回の会談を提案した。そして、我々は同意した。しかし、その後、この会談が取り消されたことを知った」と明らかにした。

 カナダ政府関係筋によると、中国側の急変は、ハーパー首相の会談メモにあげられている法輪功学習者を狙った臓器狩りの問題と関連しているという。中国問題の専門家は、「胡錦涛・総書記は中国の人権問題が提起されるのを避けるために、単独の首脳会談の取り消しを決定したが、後に、ハーパー首相が人権問題を棚上げにして中国との貿易関係を発展させる意向はないと毅然とした態度を示したため、恫喝的な手段はカナダの態度をさらに硬化させるだけと認識し始め、事態が国際社会で騒がれ、臓器狩りの真相の蔓延を防ぐため、再び首脳会談に応じると言い出したのではないか」と見ている。

 APECの記者会見の席で、複数のカナダ記者は、今回の両首脳の単独会談について質問した。ある記者は、今回の会談で人権問題を提起したかどうかと質問したところ、ハーバー首相は「昨日の晩餐会で、胡錦涛・総書記は私のところに来て、我々はその場で十数分間話を交わした。その後、私は随行員にこのことを告げた」と説明、このような場合は基本的に率直な個人的な会話を交わすであり、双方は人権問題や、両国間の貿易問題などを言及した、非公式な談話であるため、一部の内容を全部公表しないと述べた。

 もう一人の記者は、「中国でのビジネスには多くの問題が存在している。例えば、行政幹部と実業家の結託などの問題。当局の幹部とのコネがなければ、ビジネス展開するのが非常に難しい。このような状況について、カナダ政府はどう対応しているのか」と質問した。

 ハーバー首相は、「カナダは対中貿易で巨額な貿易赤字を抱えている。問題は、人権問題を避けても、ビジネスチャンスは増加しない。貿易の扉もこれでさらに広く開けることもない。カナダ自身の価値観を変えることで、さらなる商機をもたらすことはない」と答え、両国の経済貿易関係は相当進んでいるが、基本的には中国側に有益な状況となっている。そのため、中国側はこのような状況を変える考えはないとの認識を示した。

 

関連キーワード
^