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スピッツベルゲン島の「種子保管庫」(DANIEL SANNUM LAUTEN/AFP/Getty Images)

人類を救う現代版”ノアの箱舟”=ノルウェー

 【大紀元日本3月4日】もしある日世界の終りが来たら、幸運にも生き残れた者は必ずこの地方を思い出してほしい。―北極圏内のスバルバル諸島スピッツベルゲン島。この地方の人々はすでに現代版“ノアの箱舟”を準備している。ノルウェーが開設したこの種子バンクは、あなたが生き残る手助けをするだろう。

 AFPによればノルウェー政府が建設をした “スバルバル・グローバル種子保管庫”は2月25日、落成式典を行い、33ヶ国150人の代表が参加し、26日に運営が開始された。

 まず、世界中の種子バンクから600ケース、12トンを超える種子が運び込まれた。その中で最初に運ばれた75ケースは落成式典に参加した貴賓の手で収められた。この保管庫は450万種の種子、約20億粒の種子サンプルの保存が可能で、他の国も無料で保存、取出しが出来るとのこと。

 報道では、ノルウェー政府は約911万米ドルをかけ、安全のためノルウェー大陸から1000km、北緯78度12分、北極までの距離約1120kmのこのスバルバル諸島に保管庫を建設したと伝えている。

 現在世界には約1400の種子バンクが存在するが、みな安全な場所ではない。イラクとアフガニスタンの種子バンクは戦争のため破壊されてしまった。2006年フィリピンの種子バンクも洪水によりすべてなくなってしまった。これらのことが連合国の農作物種子安全に対する注意を集めた。

 2004年、連合国は「食料農業植物遺伝資源条約」を正式に発布し、また種子保管庫が適切に実行できる骨組みを打ち立てた。ノルウェーはこの全人類の幸福のための工事を請け負い、昨年3月から建設を開始した。

 この種子バンクは米国連邦金塊貯蔵庫フォートノックス(Fort Knox)のセキュリティ方式に照らし合わせており、拳銃を携帯した警備看守が不審者や、島に生息する約3000頭のホッキョクグマが近付くのを監視している。さらに地震などの自然災害や核兵器による破壊にも対応出来るそうだ。先週、スバルバル諸島では震度6・2の地震が発生したが、保管庫はまったく影響がなく、被害はなかった。

 保管庫は高さ130m、鉄筋コンクリートで作られた長さ120mのトンネルがあり、幅10m長さ27mの3部屋に通じている。内部は150万種の種子を分別収蔵できるようになっており、最終的には20億粒の種子の保存が可能だ。外気温は零下15度、庫内の恒温は零下18度、種子は1000年以上維持保存できるとのこと。

 ノルウェー人はこの保管庫を全世界の農作物の“ノアの箱舟”と呼び、メディアは“世界最後の日の丸天井”と称した。世界が不測の事態に陥った時、人々を導き困難を乗り越えさせることが出来るだろう。
保管庫へと続くトンネル(Hakon Mosvold Larsen/AFP/Getty Images)
保管庫内部(Hakon Mosvold Larsen/AFP/Getty Images)


(翻訳・坂本)

 (08/03/04 10:11)  





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