【大紀元日本2月3日】訪英中の温家宝・首相は2日、ケンブリッジ大学で講演中に聴衆の男性から靴を投げられた。
「男は立ち上がって、口笛をならし、抗議の言葉を言いながら、靴を投げた」と、目撃したケンブリッジ大学マグダレン・カレッジの3年生リチャード・インマンさんは証言した。
インマンさんによると、「その男はこう叫んだ、『こんな独裁者の言うことにどうして耳を傾けるのか。ばかげている。みんな、立ち上がって、抗議すべきだ』…講演の前にわたしはその男に話しかけていた。欧州人で、ポルトガル人か、スペイン人だと思う」という。
温首相は、この事件を「卑劣な行為」であると言ったという。
この事件のビデオ映像はない。BBCによると、撮影は警備により遮られたからだ。
三日間の訪英で、温首相は英国との対話を開くというテーマで当該の大学で講演した。中国がどこまでできるか、また、世界金融危機により中国は新たな挑戦を与えられたとする内容だった。
講演会場の外では、抗議者らは一角に集められたが、一方で歓迎する中国人多くは太鼓を叩き、国家主義的な歌を歌い、抗議者らの声を掻き消すかのようにメガホンを向けていた。
ケンブリッジ大学学生アムネスティ・グループは、抗議者の中で最も大きな団体だった。広報担当のキャサリン・ラフさんは「わたしたちは、温首相の訪英で、中国の人権状況改善のために、四つの問題に関心を持つよう注意を喚起しています。つまり、死刑、迫害、検閲、労働収容所における再教育、人権擁護者への弾圧などを提起し、現在の中国ではこられが大きな問題になっていることを知ってほしいのです。中国が五輪前に約束したように、人権状況の改善を望んでいるのです」と語った。
中国で弾圧されている法輪功の学習者たちが掲げた横断幕には、温首相の名前はなかったが、江沢民や羅幹、劉京、周永康を人道に反する罪で裁くよう訴えていた。
フリー・チベット英国の学生団体の広報担当のパドマ・ドルマさんは「チベットで恐怖の圧制が行われているのに、このような訪問は全くの偽善である」と述べた。
「今年1月18日以降、5766人のチベット人が拘束されている。自宅や職場、インターネット・カフェなどで襲撃されるように拘束されており、先週はペマ・ツェパックさんが亡くなった。まだ24歳だった」
「昨年3月以降、250人以上のチベット人が亡くなっている。また、千人以上が行方不明になっている。こうした状況で、万事問題なしと知らないふりをしているときではない」
「ゴードン・ブラウン英国首相がチベットのことについて話さなくても、何が起きているのかみんな知っている。中国政府の本音を知っている。今、中国政府はイメージ・アップを図り、調和の取れた平和国家として認められたいと思っているが、それは真実の姿ではないことはだれもが知っているのだ」と、ドルマさんは語った。
(記者:キャロライン・イェーツ、翻訳編集:藤月)
(09/02/03 15:26)
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