【大紀元日本3月30日】中国衛生部(厚生省に相当)は3月27日緊急記者会見を開いた。今年に入り、全国各地で手足口病(注)が流行し、18人の児童が死亡したなどが公表された。一方、国内の情報筋によれば、実際の死亡者数は当局の公表より遥かに多い。感染状況が深刻である一部の農村部では、外部との隔離措置が始まっているという。
中国疾病予防センターの楊維中・副主任と衛生部広報室の鄭海華・主任が今回の記者会見で公表した情報によれば、今年1月1日から3月26日までに、チベットを除く全国各地で統計された手足口病の感染例は4万1846例で、重症感染は94例。そのうち5歳以下の児童が93・96%を占め、全体の75%がEV71型ウイルスによる感染である。一方、昨年一年間の感染者は48・9万人、その前の年に比べ、5倍に増加、うち126人が死亡した。
専門家によると、EV71型ウイルスによる感染は脳炎や身体麻痺などの症状までに発展する恐れがある。
今回の中国での大規模感染は主に農村部に集中、中部地域の河南省と山東省は最も深刻。中国メディアによると、これまでに公表されなかった14例の死亡は全部この二つの地域に属する。
また、国内の情報筋によると、中国各地において、同伝染病の感染情報の隠ぺいが多発、一部の病院では診療記録を改ざんしてまで、感染幼児の人数を隠そうとしている。そのため、実際の死亡者数は当局の公表より遥かに多く、百人以上に達する可能性があるという。
ラジオ自由アジア(RFA)によると、6人の死亡が伝えられている山東省菏澤市近郊の一部の村では、住民と部外者の出入りが禁止されている。現地の政府関係者は電話取材を拒否している。
また、手足口病は、主に飛沫感染や汚染された不潔な物を触って、それが口を通じて感染することが多いとされている。
現在、中国の農村部ではゴミ処理などがうまく機能しておらず、衛生状況が非常に悪いため、そうした日頃の積み重ねが今回の事態を招いたとの専門家の声もある。
今回、当局の公表に先駆けて、複数の中国国内メディアが各地で同伝染病の流行を相次ぎ報じていたため、当局は感染状況を隠そうとしていたのではないかと指摘する声がある。
注:手足口病の初期の症状は、一般に風邪とよく似ている。潜伏期間は2日〜7日程度で、その後37.5℃〜38.5℃程度の発熱があり、さらに、嘔吐や下痢などの症状が見られ、口腔粘膜部や歯茎などに小さなブツブツが発生する。痛みを伴うことが多い。その後、1日〜2日で手足にも発生し、水疱瘡のような水疱が足の裏、掌、お尻などに発生する。重篤でなければ、一般に1週間〜2週間で回復する。
(翻訳編集・叶子)
(09/03/30 23:09)
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