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億万長者が元妻に精神病院強制入院させられ、訴訟案に発展=広州市

 【大紀元日本4月22日】中国広東省広州市在住の実業家、億万長者の何錦栄さんが、精神病院に30日間強制入院させられたとして、病院を相手に損害賠償を求める訴訟案について、4月14日、広州市で4度目の法廷審理が開かれた。同氏は、自分は精神病患者でないにもかかわらず、元妻の申告だけを根拠に、精神病院が自分を強制入院させた、と主張している。

 中国国内紙「信息時報」によると、4年前の2005年12月20日夜、何錦栄さんは自宅で妻と口論し、妻と身体衝突した後、妻が2人の見知らぬ男性を連れ込み、彼を縛りつけ、広州市脳科医院に搬送した。妻は、「夫は精神病患者である」と病院側に説明、強制入院させた。このことを知った何錦栄さんの母と兄は病院に駆けつけ、病院側に対して、何錦栄さんの退院を強く求めたが、病院側は、退院には、第一後見人である何錦栄さんの妻の同意が必要として、退院させることを拒否した。後に、妻が病院と覚書を交わし、その妻の了承がなければ、如何なる人とも面会を許可しない、という内容だった。

 このような状況の中、何錦栄さんは30日間、同病院に入院させられた。「退院した後、家にあるすべての現金、貴金属、骨董品、高価な家具は全部、妻に持っていかれた。会社の一部の財産も妻の名義に変更された」と何錦栄さんは説明した。

 退院1週間後の2006年1月27日、何錦栄さんは「重慶市精神衛生中心付属病院」で検査を受け、「いかなる精神的疾患の症状を発見できない」との診断結果を受けた。

 それから、何錦栄さんは妻と裁判で離婚した。

 同年5月31日、何錦栄さんは広州市脳科医院を相手に訴訟を起こした。公での陳謝のほか、100万元(約1400万円)の賠償金を求める内容だった。

 翌年の2007年4月9日、裁判所から一審判決が下された。「原告が家族に対する暴力行為がある中、家族が病院に対し、原告は精神病患者であると申告、入院治療を求める状況下、被告が原告を入院させたのは、法律違反に当たらない」との内容だった。何錦栄さんは敗訴した。

 不服する何錦栄さんは広州市中級人民法院に上訴した。この後、一審の判決を撤回して、振り戻して再審理するという内容の2審判決が下された。2008年6月、再審の法廷審理が行われ、今年4月14日午前、4回目の開廷が行われ、判決はまだ下されていない。

 何錦栄さんの代理弁護士は、被告である同病院が示した何錦栄さんの診断記録には、「偏執型精神障害」の文字の後ろに「?」がついている、とのことを挙げ、精神病と確定していないのに、なぜ、原告を30日間も強制入院させたかと、疑問を呈している。

 近年、中国では、親族、あるいは勤務先の申告により、精神病院が当人を強制入院させるケースが多発している。医学専門家は、こうした中国の精神病認定のあり方に、疑問を呈している。

 
(翻訳編集・叶子)


 (09/04/22 06:54)  





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