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住民から集まった公開状を支持する署名(大紀元)

山東省「ガン県」、汚染に苦しむ住民が決死隊結成

 【大紀元日本6月20日】中国山東省の荷澤市東明県の住民の6割強から8割が甲状腺腫瘍を発症し、近くの化学工場の排水による環境汚染が原因とされている。汚水処理による改善を求める住民はこのほど、全国国民に向けて決死の「公開状」を公表した。これまで陳情を重ね、現地行政府や中央などに訴えたが、全くの無対応に現地住民の怒りが爆発した。

 公開状によると、現地では2003年から、4つのシクロヘキサノン生産工場が操業し始めた。うち、住宅地にある一つの工場は、廃水処理設備がない。ほかの三つの工場は一応、関連の設備を有しているが、経費削減のため使用を最小限に抑えているという。

 そのため、発がん性物質のベンゼンを大量に含有する廃水が処理されないまま、毎日大量に工場周辺の排水溝に排出され、地下水が深刻に汚染されている。時に工場側は、排出する汚水を水タンク車で運び、河川に流しているという。また、工場から排出する大量な二酸化炭素と二酸化硫黄も大気を汚染しているという。

 これらの工場が操業し始めてから、現地の甲状腺腫瘍の患者が増え続け、2008年からはさらに猛スピードで増加、いまや、6割強から8割の住民が発病、「ガン県」と呼ばれているという。

 これらの工場は、一部の県政府の幹部と実業家が合資で設立した共同持ち株会社であるため、住民は県政府に対して、汚染問題の解決を訴え続けてきたが、まったく相手にされなかったという。

 公開状によると、県の第一中学校の教員・王君平さんは12人の大家族だが、昨年までに6人が甲状腺腫瘍を発症、今年の健康診断では、新たに3人が発病したという。

 この公開状は、「我々は涙を流しながら訴え続け、陳情を試み、土下座をし、すべての方法を試しつくしてきた。しかし、だれも相手にしてくれない…汚染で死ぬなら、抗議してから死ぬ。抗議するだけでなく反乱を起こす。我々の決死隊は汚染工場を破壊する。できるだけ人を殺さないが、県長や共産党書記だけを殺しに行く…決死隊は弾圧されるかもしれない。汚職幹部どもが、私たちが暴動を起こしたと中傷するであろう。我々がこの全国国民への公開状を公表する目的は、皆さんに、証人になってほしいためである」などと書き記している。

 
(翻訳編集・叶子)


 (09/06/20 20:33)  





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