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半田山植物園のパラグアイオニバスの花(撮影・鶴山09年9月)

【地方短信】自然の妙・パラグアイオニバス=岡山市

 【大紀元日本9月15日】

 09年9月4日、岡山市北部にある半田山植物園でパラグアイオニバスが開花しました。今年はこの1種類だけ、4株をハス池で育てたそうです。アルゼンチン原産のスイレン科の一年草で、日本のオニバスとは属は異なりますが近縁種です。

 
朝9時ごろのハスの花(撮影・鶴山09年9月)

午後8時開花した花(撮影・鶴山09年9月)

パラグアイオニバスは8~9月に花が咲きます。1日目、午後6時過ぎから香りが漂い始め、午後8時に白い花が開きます。そして夜光虫を誘い、花の中に虫を閉じ込めます。翌日夕方再び花が開くと、体中に花粉を付けた虫が出て行き、別の白い花に止まることで受粉が成立します。このとき、2日目の花は赤みを帯びています。役目を終えた花であることを虫に知らせるとともに、自家受精を防ぎます。

 
夕方再び開いた赤い花(撮影・鶴山09年9月)

葉は反り返って盆のようですが、これは成長の早い熱帯の植物の葉同志がひっつかないように、また、葉の周りにトゲがあるのは水中動物を防ぐための方策です。このように美しい花と虫の助け合いなど自然のルールの調和は見事です。

 
オニバスの池の全景(撮影・鶴山09年9月)

熱帯性のため、茎葉が枯れた頃に種を取り、蒔いた後は温室で育て、6月に池に戻します。2カ月で葉の直径は2m近くになり、茎も太くなり、毎年の夏のイベントでは25kgまでの子供が葉の上に乗って楽しむことができます。

 今年は9月4~6日、夜9時まで開園され、数十人のカメラマンが開花のシャッターチャンスを待ちました。園芸員の方からは、毎年、鑑賞会やイベントが催されますので、また是非ご参加くださいと話がありました。
(文・鶴山)


 (09/09/15 05:00)