中国 アヒルの首専門店が4000店閉店

中国 街から消えた庶民の味 景気悪化の深刻さ

2026/02/10
更新: 2026/02/10

鴨脖(ヤーボー)とは、アヒルの首を醤油や香辛料で煮込んだ中国の料理である。日本で言えば、駅前や商店街に並ぶからあげ店やたこ焼き店のように、気軽に買える庶民のおやつとして親しまれてきた。

その代表的なチェーンが「絶味鴨脖(ジュエウェイ・ヤーボー)」である。一時は、街を歩けば必ず目にするほど店舗が広がったが、現在は急速に姿を消している。会社は赤字に転落し、約1年半の間に4千店が閉店したとみられる。

背景には、中国経済の冷え込みがある。給料の伸び悩みや雇用の不安定化が進む中、外食やおやつへの支出は抑えられやすい傾向にある。

また、急速な店舗拡大により同じ地域に店が集中し、1店あたりの売り上げが低下したことも、閉店が相次いだ要因だろう。

同様に、アヒルの首や味付け肉を販売してきた「周黒鴨(ジョウヘイヤー)」や「煌上煌(ホアンシャンホアン)」などの有名チェーンも、次々と店舗を閉めている。

街から庶民の味が消え始めた現象は、中国経済の冷え込みを象徴している。

李凌
中国出身で、日本に帰化したエポックタイムズ記者。中国関連報道を担当。大学で経済学を専攻し、中国社会・経済・人権問題を中心に取材・執筆を行う。真実と伝統を大切に、中国の真実の姿を、ありのままに、わかりやすく伝えます!