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科学者ジョン・マククロスキー氏率いる地震専門家たちが、英ネイチャー・ジオサイエンス誌に書簡を送った(ネット写真)

04年インドネシア津波、再来か 科学者が強震を警告

 【大紀元日本1月20日】ハイチの強震は、終わりではないかも。近々、大きな地震がまた発生する可能性があると科学者は警告している。

 著名な地球物理科学者で、北アイルランド・アルスタ大学のジョン・マククロスキー (John McCloskey) 教授が率いる地震専門家チームが17日、英ネイチャー・ジオサイエンス誌に、インドネシアのスマトラ島外海及びパダンで巨大津波を誘発する強い地震の発生を警告する書簡を送った。04年に発生したインド洋大津波に匹敵するほどの災害を招くと予測している。ジョン・マククロスキー教授のチームは05年のスマトラ沖地震を正確に予測していた。

 「次の大地震は予想よりも早く来るかもしれません」

 マククロスキー教授は04年のインド洋大津波後、研究チームを組み、地震の分析研究を始めた。同チームは05年のスマトラ沖地震を正確に予測した。

 通常、地震学者は地震発生の予知や地震の強度を知る方法がない。しかし同チームはメンタワイ地区でM8.5を超える地震の発生とそれにより引き起こされる巨大津波の発生を宣告し、04年の大津波の恐怖よりもさらに深刻な災害の可能性を明示している。

 ネイチャー・ジオサイエンス誌に寄せた書簡の中で、同研究チームは、この脅威はここ200年、スンダ海溝中の圧力が増加し続けていることに由来すると指摘している。また、メンタワイ地区は既に「臨界点」であると明言している。

 スンダ海溝とスマトラ島西部海岸は平行に並んでおり、世界でも有名な地震地帯の一つとして知られている。

 
米国地質研究所のスンダ海溝の地震説明図

米国地質研究所のスンダ海溝の地震説明図

アルスタ大学の発表によると、ハイチの強震後、マククロスキー教授は、国際社会の地震計画の欠乏は一種の「恥」で、政府は事前に地震対策を行うべきで、事後救助を行えばいいというわけではないと指摘している。

 「大津波発生の脅威は明らかで、政府は迅速な行動をとり未然に防ぐ必要がある」と同教授は話す。

 教授は昨年千人以上の死者を出したスマトラ島地震は大地震のうちには入らないと述べている。「次の大地震は私たちの予想より早く来るかもしれない」

 昨年の地震では圧力緩和されず

 05年3月、マククロスキー教授は、インドネシアの地震区のM8・5の強震発生と、それによる津波の発生を警告し、その予言は2週間以内に現実となった。同年3月28日、インドネシア・シメウル島でM8・6の地震が発生し、高さ3メートルの津波を引き起こした。

 メンタワイ諸島の中にあるシベルト島の下部では1797年にM8.7の強震が発生。断層が10メートル動いたことにより津波が発生し、西スマトラ州都バタン及び近隣区域が水没した。これ以降、プレートの圧力は蓄積し続けており、昨年の大地震をもってしてもメンタワイ地区の受ける圧力は緩和されなかったという。

 地震で地殻同士は影響し合う

 カリフォルニア大学バークレー校の昨年の研究報告によると、04年12月にスマトラ島西部を襲ったM9・1の地震は、およそ8千キロメートル離れた米カリフォルニア州を縦断するサン・アンドレアス断層にまで影響を及ぼした。厳密に監測したデータによると、強震による震動波が確かに地球上の別の場所に位置する断層に影響することが明らかになった。

 一方、テキサス大学オースチン校の地球物理学者マン氏は15日、AFP社に対し、地震で重傷を負ったばかりのハイチおよび周辺の国は、更に大きな地震の発生に対応する準備が必要と警告している。ハイチ・プリンス港の地位層圧力は緩和されたものの、接続している断層圧力は増大しているとマン氏は指摘している。

 マン氏は、この断層系は数百キロの長さがあり、今回の大地震を引き起こしたのはその中の80キロメートルの断裂帯にすぎず、数百年間眠っていた更に多くの断裂帯が活動し始めていると話している。断層地帯上に位置する大きな町は、プリンス港とジャマイカの首都キングストン。

 15日、ベネズエラのカリブ海沿岸で発生したM5・6の地震の震源は、スクレ州カルパノ南西40キロで、首都カラカスの東375キロ地点である。この他にも、米カリフォルニア州東部で、15日間で23回地震が発生している。

(翻訳編集・坂本)


 (10/01/20 08:12)  





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