臓器狩り停止の請願書、ホワイトハウスが回答「重く受け止める」

2015年02月09日 14時36分
【大紀元日本2月9日】在外法輪功学習者や支持者による中国の非人道犯罪「臓器狩り」中止を求める米国政府宛て請願について、米国オンライン請願サイトは1月30日、回答した。請願を「重く受け止める」とし、臓器の違法取引や非道理的な収奪に反対の意を示した。

 このたびの回答で、米国は中国に対し、死刑囚からの移植用臓器摘出を止めるよう要求していること、また中国は表向き廃止を発表しているものの摘出を継続していると改めて述べた。「この請願を非常に重く受け止める」として、問題の監視と、中国政府が(廃止の)約束を果たすよう行動を続けると回答した。

 法輪功学習者らによる請願には、「臓器狩り」の即刻停止と、問題調査を米国政府へ求めていた。しかしながら、望まれた「臓器狩り」の調査に関して米国政府は言及しなかった。

 伝統気功法・法輪功の学習者の臓器が中国で組織的に強制奪取されている問題について、米国政府に調査と停止を求める請願書は3年前、3万4千人の署名付きで米国政府オンライン請願サイト「ウィー・ザ・ピープル(WE THE PEOPLE)」へ提出された。

 請願書には「人権保護の世界のリーダーである米国は、この犯罪を公にし、停止するため、犯人が法の下で処罰されるよう働きかける道徳的責任がある」と記されている。

 欧州議会は2013年12月、拘束された法輪功学習者からの臓器奪取について、即刻止めるよう中国政府に求める決議を可決した。カナダ政府は2014年3月、法輪功学習者から同意なしに臓器が摘出されているとの問題を認めた。

 法輪功は、精神の向上と心身健康に目覚ましい効果をもたらしたとして、90年代後期には中国で1億人の学習者を数えた伝統気功修錬法。共産党員の数を凌駕したとして、その社会的影響力を恐れた中国共産党は1999年に弾圧を開始。以後、何万人もの学習者が強制労働収容所に収容され、不正逮捕により行方不明者も多い。

 阿鼻叫喚の中国「臓器狩り」問題は2006年に公になった。カナダの元国会議員デービッド・キルガー(David Kilgour)氏と人権派弁護士デービッド・マタス(David Matas)氏が調査を行った結果、臓器移植手術用に、収容された学習者から臓器が強制奪取されていると暴露する報告書を発表した。またアメリカ政府シンクタンクの元研究員でジャーナリストのイーサン・ガットマン(Ethan Gutmann)氏は中国の医師ら30人からインタビュー調査した結果、2008年までに、少なくとも6万5千人の法輪功学習者が臓器狩りによって死亡したと明かした。

 米政府機関である「中国問題に関する連邦議会・行政府委員会(CECC)」は2012年10月、人権問題に関する年次報告書のなかで「宗教の自由の抑圧」について法輪功の弾圧に触れている。 臓器狩り問題については「近年、違法な臓器移植に関する報告や法輪功学習者への臓器強制摘出の告発が相次いでいる」とし、専門家の報告書を引用して、人民軍病院が違法な臓器移植に関与している可能性を指摘した。

 同報告書では、国際人権組織アムネスティ・インターナショナルの今年度の報告書を引用し、「一部の学習者は精神病院に強制収容され、精神的障害をもたらす薬物を強制的に摂取させられた上、電気警棒による打撃、その他リンチを受けている」などと伝えた。

(翻訳編集・佐渡 道世)


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