スリムなフランス女性、その秘密とは?

【大紀元日本6月5日】フランス人がチーズとパンをパクパク食べても、ワインをガブガブ飲んでも太らないのは何故?今、米国で爆発的に売れている「フランスの女性は何故太らないのか」というタイトルの本がその原因を教えてくれます。

本の著者であるフランス、ブーブ・グリコー・シャンパン製造会社のCEO(最高経営責任者)のミレーユ・ギリアーノ氏(Mireille Guiliano)本人は、自分の著作が第6刷発行していることと、アマゾンのネット販売ランキングで2位を占めていることに驚いています。

フランスには本当に太った女性はいないのか?の質問に対して、ギリアーノさんが、「勿論そうではないのです。どこへ行っても太っている人はいます。ただ、フランスの場合は米国の33%に比べて、10%と割合少ないのです」と答えました。

ニューヨーク・タイムズ・ウイークリーの報道によれば、ギリアーノさんは19歳の時に交換留学生として米国で1年間滞在したのち、フランスへ帰国。彼女が喜んで父親の胸に飛び込もうとした時に、無表情の父親から「君はまるで一袋のジャガイモのようだ」と冷たい言葉を浴びせかけられました。勿論、ギリアーノさんは父親の言葉をよく理解できました。この一年間食べたチョコレートとクッキーが、本来スリムな彼女に9キロもの体重を増やさせ、米国人体型になってしまったのです。幸いに、彼女はフランスの生活に戻ってから、短い間で「肥満症」を治し、元のスリムな体型に戻りました。

 

あれからの40年間、ギリアーノさんは米国及びフランス両国の生活習慣について観察した。彼女はフランスの女性が何故スリムでいられるかについて知り抜いているという。彼女曰く、米国人に太っている人が多い理由は、彼らはインスタント食品を多く取り、慌しいし、時間をかけて食事をゆっくりしない、そして、食べ物を味わい楽しまないことにある。即ち、米国人は生活をエンジョイしていないのです。

また、米国人のダイエット方法は、肉類を食しても炭水化物は食さない方法である。これは欧州の人々にとって、ぞっとする食べ方だとギリアーノさんがいう。彼女は更に、欧州の人々は幾日も果物や野菜を食べず、ワインも飲まず、またはマカロニも食べないなどバランスの取れてない食事は、とても考えられないといいます。

ギリアーノさんは全てのダイエット方法に賛成できないという。彼女は「基本的にダイエットというものは効果がないのです。本当に効果があれば、誰もがスリムで健康な身体でいられるのです」と言います。彼女は米国CBS放送局のインタビューに対して、「最近の研究結果では、多くのダイエット計画は数週間の間に何らかの効果が現れるが、体重の減りは早いけど、リバウンドも早い。それは、ダイエットをする人は最終的にダイエットに嫌気をさし、食べ物に対する興味がなくなる。結局は余計に多くのジャンク・フードを食べ、そして、食事する時間がもっと短くなるだけなのです」と結論付けました。

ギリアーノさんは、一日三食を主張する。食材は新鮮で品質の良いもので、量は中くらいにして、一口一口をしっかりと味わい楽しむべきだという。彼女の大好物は果物と野菜、そして魚とヨーグルトだ。勿論、食事ごとにワインやシャンパンも欠かさないという。ギリアーノさんは帰国後、元の体重に戻してから四十年経っても164センチの身長で体重は50kg前後にキープしている。彼女は「米国の人々は恐れるほど合成食品を取り過ぎているのです。これがフランス人との大きいな違いだ」と話した。

彼女の著書は次のように太らない秘訣を記している。

1.自分の食べた食品を記録する。

毎日、パンを食べなくても、砂糖入りのカフェオレを何杯も飲んでいるかもしれない。あるいは、お腹が空いていなくてもおかずとご飯を全部食べてしまうあなた、これらのことに気づいた時、初めて食習慣を直すことができるのです。

2.食事は一口ごとに味わい楽しむ。

米国の女性は食べることに対して荷重く感じているそうだが、フランスの女性は食べ物に対して全身で感じようとするのだ。フランスの女性は食べ物を非常に気にするから、逆に食べる量が少ないのです。そして、フランスの女性は出ている料理に対して、それぞれ三口も食べれば、味わい楽しめることができるから、満腹になるまでは食さないのです。

3.しっかり、ゆっくりと。

ギリアーノさんは、この本は即時に体重を減らしたい人のためではなく、生活方式をどう変えて行くかを教えるものだといいます。また、人が本来持つ自然のリズムに変えて行くのに、少なくとも三ヶ月は必要とあり、問題はこの三ヶ月間を如何に愉快に過ごせるのかと話しています。

4.料理の種類は多種多様に。

より多く品質の良い食物をとることがダイエットのカギである。多種多様の食品が目の前にあれば、自分が今やめている健康に良くない食品を考える暇を与えないのです。そして、自分で料理をし、新鮮な食べ物を食する絶好の機会なのです。沢山の料理を一口に丸めて食べるとは、多種多様の料理を作った意味がなくなるから、それぞれの料理は別々にして、食べて味わい楽しむのです。

5.水を沢山飲む。

米国人は水をたっぷり飲まないで、のどが渇いたら、ジュースかコーヒーを飲みます。フランスの女性は、水が体重をコントロールする最も良い方法だと知っている。水は体の水分を十分に保ち、体内の毒素を排出し体を綺麗にしてくれるのです。

6.食事時の基本。

食事の時はテレビを消し、読書をやめ、食べ物に集中し、食事の時間を大切にすべきです。テレビを見ながら食事をする人は大ざっぱに食べるし、もっとたちが悪いのが、食べるために食べる人です。これが最も太りやすくなる原因だ。そうならないように、独身の人でも必ずテーブルに座り、ちゃんとした食器を使い(紙皿等は使用しない)、食べ物をゆっくり噛み、味わうべきです。

7.食べる量を制御する。

たとえば、高級サーモンを食する場合に、沢山食べる必要はないのです。また、チョコレートから離れられないなら、高級のチョコレートを用意し、一口だけを食べて味わえば十分に満足ができるのです。これが米国の女性とフランスの女性の根本的な違いなのです。

8.歩くこと。

フランスの女性は体育やトレーニング・ジムを嫌いますが、歩くことに抵抗はないのです。

9.食事の用意。

フランスの女性は喜んで買い物と食事の用意をします。そして、どんな料理をしたかの話をするのも好きなのです。彼女らにしてみれば、それは愛情表現の自然の現れなのです。しかし、フランス以外の多くの文化には、このようなことは既に消えています。米国人のように二週間に一度スーパーで買い物するのではなく、週に、二、三度市場へ出掛け、必要だけの買い物をするべきです。そして、夕食とランチは自分でやるべきです。慣れると当たり前のことになります。

(記者・徐竹思)