一体、何が起きたのか?
地域のジムで体重計に乗ると、目にしたのは衝撃的な数字──278ポンド(126キログラム)。これは、私の人生で最も重かったときの体重でした。
私は身長約193センチで体格も大きく、自分でも体重が重すぎることに気づきにくい体型でした。しかし5月のあの日、ジムでの出来事は、私にとって雷に打たれたような衝撃であり、行動を起こす決意を固めるきっかけとなりました。
その日を境に、ドナルド・トランプ元大統領とアメリカ保健福祉省(HHS)長官ロバート・F・ケネディ・ジュニア氏が提唱する「アメリカを再び健康に(Make America Healthy Again、MAHA)」運動に触発され、私が立てた抗炎症健康計画が、私の生活の中心になりました。計画の要点は、全食品とハーブを中心に据えることです。
私は加工食品とファストフードを断ち、糖分の摂取も減らしました。そして定期的な散歩やハイキングを始め、現在では高強度インターバルトレーニング(HIIT)にも取り組んでいます。
私が体重計で「278」という数字を目にしてから、もうすぐ7か月が経とうとしています。
家族と一緒に、感謝祭の七面鳥、インゲン豆、マッシュポテトという私のお気に入りの料理を囲んで座ったとき、私の体には大きな変化が起きていました。
体脂肪率は下がり、エネルギーもより満ちあふれ、私は自分自身がより健康的で活力ある人間になったと実感しています。現在の体重は213ポンド(約97kg)です。

報道から受けたインスピレーション
通常、記者はニュースの当事者にはなりません。しかし、私たちはあくまで普通の人間であり、報道する物語は多少なりとも私たち自身に影響を与え、時に刺激をもたらすのです。私の今回の経験は、ロバート・F・ケネディ・ジュニア氏の大統領選キャンペーンを通しての取材活動、そして「アメリカを再び健康に(MAHA)」運動に関する記事、さらには再生型農業に取り組む農家たちの物語を報じたことがきっかけでした。
私はずっと都市や郊外に住んできましたが、2年前、よりシンプルな暮らしを求めて、オハイオ州南部のアパラチア山脈のふもとへ移住しました。そこでは、自給自足のライフスタイルが、アーミッシュの馬車が曲がりくねった田舎道を進む光景のように、ごく自然に存在していました。
2023年、オハイオ州で開催された「食料自立サミット」に参加したことをきっかけに、私は自給自足や持続可能な暮らしに関心を持ち始めました。しかし、当時はまだ、クリーンな食生活や健康的なライフスタイルを自分の優先事項として真剣に考えてはいませんでした。
2023年4月から2024年8月まで、エポックタイムズの取材で全米を飛び回り、ケネディ氏の市民ホール集会、各種イベント、スーパーマーケットやオーガニック農場での活動など、大統領選の様子を記録しました。
ケネディ氏は、アメリカにおける慢性疾患の流行問題に取り組む必要性を繰り返し訴えていました。私は何度も彼と1対1でインタビューを行ったので、彼の演説を自分でも代わりに話せるくらいまで理解していました。
しかし当時の私にとって、健康的な食生活やライフスタイルは、常に優先される課題ではありませんでした。
7か月前の5月1日、体重計に乗ったとき、パンデミック以前のことが頭に浮かびました。当時、私は健康的な食事と運動を続けることで、自分史上最高の健康状態を保っていました。そしてそのやり方も、ちゃんと知っていたのです。
しかし、なぜか2020年からは、その流れが途切れ、体重も増えていきました。
20代、30代、40代の頃、私はバスケットボールやテニスをよくしており、それは今でも私にとって楽しい思い出です。けれど今では、ソファに座ってサッカーを観ながらピザを食べるのが日常になっていました。もちろん、ここ5年間で運動に対する意欲が湧いたことも何度かありましたが、どれも長続きしませんでした。

信仰と行動
では、今回は何が違ったのでしょうか?
それは、私の信仰です。
私は幼い頃から無宗派の教会で育ち、ずっとキリスト教を信仰してきましたが、「信じる者」と「従う者」の間には違いがあります。成人してからの大半の時間、私はどちらかというと中途半端で、心から神に仕えるという生き方をしてはいませんでした。
しかし、ここ数年で私の信仰は徐々に強まり、今年の春にはその信仰がこれまでで最も高まり、今もなお深まっています。
今年の初め、ちょうどあの「278」という体重を記録した頃、私は神に祈りました。これまでの年月、自分が神が望まれるような人間になれていなかったことを悔い、その失われた時間を取り戻せるようにと願ったのです。それはつまり、これからは毎日を大切に生き、イエスに呼ばれた弟子として生きることを意味します。その中には、神から与えられた身体を大切にすること、健康で自由に動け、正常に感覚を得られるという恵みに感謝することも含まれています。
自分が多くの体重や体脂肪を落とさなければならないとわかっていても、それは気が遠くなるような目標でした。
私たちは、即効性のある解決策を求める社会に生きています。しかし、健康に関しては魔法の薬のようなものは存在しません。健康とは、時間をかけてたどる長い旅であり、一夜にして達成できるものではありません。それには、時間と、自律心と、意志の力が必要です。
それには努力が必要であり、その努力を始めるには、まず第一歩を踏み出すことが大切です。
スポーツファンの言葉を借りれば、チームが連敗中のとき、まずは一勝して連敗を止めなければなりません。そして連勝するためには、二勝、三勝と続けて積み重ねる必要があり、そうして初めて勢いがついてくるのです。
私はまず、自分に「3か月間」という一区切りを設けました。
ハーブと食べ物を知る
体内の炎症を抑えることは非常に重要です。というのも、炎症は多くの慢性病の元凶だからです。研究によれば、天然の食材やハーブを摂取することで、それを抑えることができるとされています。
私はケネディ長官、MAHA運動、再生型農業を取材する中で、私たちの食料供給がいかに多くの化学物質に満ちているかに気づきました。スーパーの棚に並ぶ「本当に健康的な食品」は、ごくわずかしかありません。
超加工食品には、非常に長い原材料名が記載されており、それは作家でも読むのも書くのも難しいような奇妙な言葉のオンパレードです。多くの農作物には農薬が使用され、肉製品にはさまざまな添加物が加えられています。
だからこそ、自分たちが食べる食品がどのように生産されているのか、その出所を知ることは非常に大切です。
私は、再生農業を推進するジョエル・サラティン氏、ジョン・クラー氏、そして「食料自立サミット」の共同創設者ジョン・ミラー氏らから多くの刺激を受け、すべての食材を地元から調達することに決めました。化学物質や農薬を使わず、再生農業に取り組む人々が育てた牛肉、鶏肉、農産物が、スーパーで売られている不健康な食品に代わる私たちの主な食材になりました。
調理には、植物油ではなくバターや牛脂を使い、有機のひき肉や卵を日々の主食としています。
植物やハーブは、神が私たちに与えてくれた贈り物の一つです。私は個人的にワクチン接種をしていません。というのも、その説明書には長い副作用のリストが記載されており、それが理由です。また同じ理由から、市販薬も極力使わずに済むようにしています。通常、私は統合医療の専門家や自然療法の医師に相談し、薬用ハーブや治療法について助言を得ています。

2年前の私は、一度も自分で野菜を育てたことがありませんでした。しかし今では、自分でオレガノオイルやコロイダルシルバーを作るようになっています。これらは天然の抗生物質として知られています。
さらに、私はカプセル作成機も購入し、今ではウコン、ショウガ、クローブ、唐辛子、マグネシウムなど、さまざまな栄養補助サプリメントを自分で作っています。
間欠的断食
規則的で間欠的な断食と、時おり行う72時間の純水断食は、今では私の継続的な健康習慣の一部となっています。
間欠的断食は、何を食べるかという点だけでなく、「いつ食べるか」も重要なのです。
メリーランド州にあるジョンズ・ホプキンズ大学医学部の神経科学者、マーク・マットソン博士は、25年以上にわたり間欠的断食を研究しています。彼は、人間の体は数時間から数日にわたって食べない状態にも耐えられると指摘しています。たとえば、先史時代の人々は狩猟や採集によって食物を得ていたため、長時間何も食べないのが当たり前でした。
しかし現代では、数時間以内に食材をネットで注文して自宅に届けてもらったり、車で出かけて気軽にファストフードを選んだりすることができます。狩猟採集の時代は、もはや遠い過去の話です。しかし、私はマットソン博士の言うことが本当であると実感しています。
5月初旬から、私は「16:8」断食法を実践し始めました。これは、1日のうち8時間だけ食事を摂るというもので、通常は午前10時から午後6時の間に食事をしています。
間欠的断食は、体重の減少や血圧の低下に役立ちますが、それが最終的な目的ではありません。
私が最初に72時間の断食(純水のみ)に挑戦したのは6月のことでした。これは、私の霊的成長を深めるためのものでした。それ以降、私は同様の長時間断食を3回行いました。
南カリフォルニア大学の研究によると、72時間の断食は、私たちの免疫システム全体を「リセット」する可能性があるといいます。
この断食にはさまざまなやり方があります。ある人は水だけで過ごします。私はミネラルシーソルトを加えた濾過水を飲むことで水分補給をしっかりと行いながら、コーヒーやミントティーなども摂取しています。
3日間の断食中、私は自分の体が24時間ごとにさまざまな影響を受けているのを感じました。
簡単に言えば、72時間の断食中、体はブドウ糖の燃焼から脂肪の燃焼にエネルギー源を切り替え、ケトーシスと呼ばれる状態に入ります。これにより、炎症の抑制、インスリン感受性の向上、細胞のオートファジー(細胞の老廃物除去)促進、そして免疫機能の強化が期待されています。

断食の初日、12時間から24時間の間で体はグリコーゲン(糖質)を使い果たし、脂肪を燃焼してケトン体を作り始めます。
最初の24時間は、予想ほどつらくはありませんでした。断食の目的を「自己管理能力の向上」や「その恩恵の理解」として捉えることで、空腹に襲われても乗り越えやすくなりました。
オートファジーは24〜48時間の間に起こります。この過程で、体は損傷した細胞や老化した細胞を除去します。研究では、3日間の断食が免疫システムの再生を助ける可能性があるとされており、体が古い免疫細胞を分解し、新しい免疫細胞の生成を促すといわれています。
これらの断食法は、血圧の低下にもつながる可能性があります。
また、断食のもうひとつの利点は、体重の減少です。研究によれば、断食により「レプチン」というホルモンのレベルが低下します。レプチンは満腹感をもたらし、過食を防ぐ役割を持っています。
体重が減れば減るほど、脂肪も減少し、それに伴いレプチンのレベルもさらに低下していきます。
断食は、体内の炎症を減らし免疫力を高める可能性があるため、慢性疾患の発症リスクを下げる効果も期待されています。
今年、私が新たに取り入れたもうひとつの習慣は「グラウンディング」あるいは「アーシング」と呼ばれるものです。これは、体を地面と直接つなげることで、体重の減少、抗炎症作用、睡眠の質の向上、慢性痛の緩和などに役立つとされています。つまり、大地の自然な電磁エネルギーを体内に取り込むという考え方です。
私は田舎道沿いにある一軒家に住んでおり、前庭は通りに面し、その先には農地、丘、森が広がっています。夕焼けは黄金色に輝き、言葉を失うほど美しく、音もない静寂の中で星が一層輝いて見えます。人工光がほとんどないこの地では、星空がとても鮮明に映ります。私は毎朝と毎晩、愛犬のボストンとジークを連れて、前庭を裸足で散歩しています。1日あたり約45分間、霜が降りた日でも欠かさず行っています。
私は自然保護区に囲まれた景観豊かな農村地帯に住んでいるため、ハイキングは私の趣味のひとつです。5月から11月の間、ハイキングは私の主な運動手段となっています。
健康な人生の新たな章の始まり
多くの栄養学者は、「減量して体重を維持するために最も重要なのは、ジムでどれだけ運動したかではなく、何を食べ、何を食べないかだ」と語ります。そして、私の経験がそれを証明しています。悪い食生活を、運動だけで補うことはできないのです。もし毎日ビッグマックやフライドポテト、ミルクシェイクを食べていたら、いくらジムで汗を流しても無駄になってしまいます。それよりも、天然の食品とハーブを中心に摂り、さらにウォーキングやハイキングを取り入れるほうが、理想的な効果を得られるのです。
私は今、目標体重に到達し、それを数か月にわたって維持できています。
今は次の章へと進んでいます。体脂肪をさらに減らし、筋肉量と筋肉の輪郭を増やし、心肺機能と柔軟性を高めていく段階です。
私は自分のことを37歳のように感じていますが、実際にはもう57歳です。年齢を重ねるにつれ、筋肉量を増やし、その形を維持することはますます難しくなっていくので、今このときの大切さを痛感しています。
MAHA運動の取材や、再生型農業に取り組む農場主たちの物語を深く掘り下げる中で、私は多くの原則を研究とインタビューを通して学び、それらを日常生活に取り入れてきました。
私はオハイオ州南部で、501(c)(3)に登録された非営利団体の創設理事会メンバーのひとりとして活動しています。この団体は、支援を必要とする人々のために地域プロジェクトを推進しており、特に食料安全保障の問題が緊急の課題となっています。今年の春、私たちは「ビクトリー・ガーデン・アライアンス」と協力し、再生農業で生産された作物を育てて寄付する予定です。

2026年の私の計画は、自宅の前庭を大規模な「ビクトリー再生型農業ガーデン」に改造し、より多くのマイクログリーン(微細野菜)を栽培し、より多くのサプリメントカプセルを作り、薬用ハーブの育て方を学ぶことです。
私がMAHA運動に触発されて築いてきた健康哲学は、これからも維持され、発展し続けていくでしょう。なぜなら、それは信仰と健康という基盤から生まれたものだからです。
簡単に言えば、「気分よく過ごせること」は本当に素晴らしいことなのです。今の私の生活は、私が取材してきたテーマと一体化しており、それが私を無気力や無関心の状態から引き上げてくれています。なぜなら、まだ達成すべき目標があり、書くべき物語があるからです。
これらの原則に従って生きることこそが、最終的な人生の道だと私は思います。そしてこの道を歩み始めたことが、私の体重を30kg減らすことにつながっただけでなく、人生そのものを前向きに変えてくれたのです。
(翻訳編集 華山律)
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