知られざるパスタのゆで汁の活用法

パスタ(スパゲッティ)は世界中で親しまれている料理の一つです。レストランだけでなく、自宅で調理する人も多いです。では、パスタをゆでた後に残るお湯はどうしているでしょうか。そのまま捨ててしまう人も多いですが、専門家によれば、このお湯にはあまり知られていない活用法があるため、すぐに捨ててしまうのはもったいないといいます。

イギリスの園芸家であり作家でもあるサイモン・アクロイド氏は、30冊以上の園芸書を執筆し、全国規模の園芸・ライフスタイル雑誌にも寄稿しています。イギリス放送協会(BBC)でライターおよび記者としての研修も受け、豊富な制作経験の持ち主で、イギリスナショナル・トラストで園芸マネージャーを務めた経歴もあります。

アクロイド氏は最近、インスタグラムで動画を公開し、パスタのゆで汁は捨てずに再利用でき、特に植物を育てるのに役立つと紹介しました。

ただし、塩や油を加えたお湯は再利用できないと強調しました。そのため、ゆで汁を活用したい場合は、パスタをゆでる時ではなく、食べる時に味付けをしましょう。

同氏によると、ゆで汁を冷ましてから植物への水やりや肥料代わりに使うことで、「栄養剤」のような効果が期待できるといいます。

「パスタのゆで汁には多くのデンプンが含まれており、土壌中の微生物を増やし、植物の健康に役立ちます。また、カルシウムやカリウム、鉄などの栄養素も含まれており、植物の成長を支え、他の肥料との相乗効果も期待できる」と同氏は説明しています。

また、デンプンが多すぎる場合は水で薄めるよう呼びかけています。デンプンが過剰だとカビが発生しやすくなるためです。

一名女子在替室內盆栽植物澆水。(Shutterstock)
室内の鉢植えに水やりをする女性。(Shutterstock)

植物への水やり以外にも、パスタのゆで汁にはさまざまな活用法があると『インディア・タイムズ』は以下のように紹介しています。
 

自家製ピザ生地やパン作り

パスタのゆで汁には風味とデンプンが残っているため、ピザ生地やパンに独特の味わいを加えることができます。ゆで汁を冷蔵保存しておき、パンを作る時に水の代わりに使いましょう。
 

ご飯を炊く

ゆで汁を使うことで、ご飯に風味とコクが増します。通常の水の代わりに使用することで、より味わい深い仕上がりになります。パスタをゆでた後、ゆで汁を炊飯器に移せばごはんも炊けます。
 

パスタソースを薄める

自家製のパスタソースが濃すぎる場合、少量のゆで汁を加えることで、料理の風味を損なわずに濃さだけを調整できます。
 

足湯として疲労回復

一日の終わりに足の疲れを感じた時、温めたゆで汁に足を浸すことで、温かさとミネラルにより疲労の緩和が期待できます。

泡腳示意圖。(Shutterstock)
足湯のイメージ。(Shutterstock)

さらに、米紙『フィラデルフィア・インクワイアラー』のサブフードディレクターを務めるマーガレット・エビー氏は、月刊誌『Food & Wine』で、パスタのゆで汁はソース作りや、ジェノベーゼなどのソースを麺にしっかり絡ませるのに役立つと述べています。

同氏は、麺にジェノベーゼソースを和えた後、カップ半分か四分の一のゆで汁を加えることで、ソースがよりよく麺に絡むと説明しました。また、チーズマカロニを作る際には、牛乳の代わりにゆで汁を使うことを勧めています。

ゆで汁の保存はやや手間がかかるものの、冷凍庫のスペースに応じて冷凍保存もお勧めだといいます。

同氏はゆで汁を製氷皿で凍らせ、必要な時に必要な量を取り出してパスタソースに加えたり、野菜ブイヨンの代用にしたり、スープの風味を増すために使うこともあるといいます。

また、ゆで汁は豆を煮る時にも活用できます。食材を有効活用し、買い物の回数を減らす工夫の一つにもなります。

パスタを茹でるといえば、単に鍋でゆでればよいと思われがちですが、実は工夫が必要です。理想的なゆで方を求めるため、科学者が精密装置を用いてパスタの内部構造を研究し、最適な調理法を導き出しました。

(翻訳編集:正道勇)

陳俊村