真善忍国際美術展 作品鑑賞の解説
【大紀元日本8月29日】西洋絵画技法において、初心者はまず対象物の外形(正確な比例、構造、造形透視を含む)を、次に立体感及び空間のバランスをしっかり把握することが要求されます。そのほか、対象物の質感を把握することも重要です。例えば、人間の肌を描く場合は木材や金属のように描いてはなりません。これらの基礎を会得してから創作の段階に進むことができるのです。作者は絵を観賞する人々に自分の意図を伝えるために、絵画の内容をよく考えてから構図を作っていきます。しかし、最も難しいことは、作品に精彩で人々の心を感動させるような生命力を注ぐことにあるのです。
「真善忍国際美術展」(*)で展示された李圓(リー・ユェン)氏の作品「中原(黄河中流・下流の地域、)の難」は、基礎がしっかりしているうえに、さらに真に迫る画面と感情表現の素晴らしさが人々を感動させます。
この作品は上下左右対称の十字形構図を取っており、バランスよく落ち着いた荘厳な作品です。十字は西洋の宗教で「殉教」及び「犠牲」の内容を連想させ、作品の内容と非常に合致しています。色彩的には、明暗がはっきりしている背景を選び、真ん中の主役を強い光で照らしています。このような描き方は17世紀のバロック絵画方式で、イタリアのカラヴァッジオ及びオランダのレンブラントなどが代表的な画家です。強烈な明暗対比が作品の主題、悲しく痛ましい情況をさらに強調しています。
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