【中国のことわざ】意気消沈

【大紀元日本1月7日】【意氣消沈 Yì qì xiāo chén】意気消沈。元気がなく、しょげる様子。

六朝の晋の大司馬※桓温が晩年の時に、突然一人の尼僧が遠方から来て、桓温に旦那となってもらい、屋敷に逗留した。この尼僧は学才も挙動も常人とは違っていたので、桓温は鄭重にあつかい、屋敷内に住まわせた。

ところが尼僧は、入浴の時にはいつもきまって長い時間をかける。桓温が不審に思って、覗いてみると、尼僧は裸になって刀を持ち、腹を裂いてはらわたを取り出し、首を切り落として手足をこまかくきざんでいた。桓温はあっと驚いて引き返したが、部屋に帰ったころ、尼僧は浴室から出て来た。姿はもとのとおりになっていた。

桓温が正直に見たままを話すと、尼僧は答えた。

「お上(かみ)に取って代わろうなどとする者は、きっとあんな姿になってしまいますよ」。

ちょうどこの時、桓温は帝位を奪おうとたくらんでいたところだったので、尼僧の言葉を聞いて意気消沈した。この為に行動をつつしみ、臣下の本分を最後まで守り通したのであった。

「意気消沈」は、今、自分の思うように上手く行かないとか、または何か失敗すると、すぐ意気込みがくじけることを形容する。

出典:六朝・陶潜『捜神後記』

※大司馬:本来は軍政の最高責任者であったが、六朝では、宰相に相当する地位となった。

(編集・縁修)
関連記事
フア・ムーラン(花木蘭)は、高齢の父親に代わって男装して戦場に挑んだ女性で、人気のある中国伝説のヒロインです。古代中国では、『木蘭詞』として記録されています。
焼き魚や豚の角煮などを作る際に火加減を調整するのを忘れると、うっかり鍋を焦がしてしまうことがあります。軽い場合は一部が焦げ、重い場合は鍋底全体に固くて厚い黒い汚れが付着します。
アメリカがん協会の最新報告によると、癌の死亡率は数十年にわたって持続的に減少しています。しかし、1990年代以降、特に若年成人の大腸がんの症例が増加しているといういくつかの例外的な状況が懸念されています。
エポックタイムズが入手した文書と一連の電子メールによると、CDCはワクチン導入直後から、死亡に至ったワクチン接種後の症例に介入し始め、時には検査官の見解を覆していたことが示されている。
  科学者たちは、50年前にイースター島で発見された化合物の秘密を、今なお解明し続けている。そこで細 […]