【季節のテーブル】豆腐を食して「ユリシーズ」

【大紀元日本6月10日】物覚えの悪い小僧さんが、買い物に出かけました。豆腐の日の6月12日に祝って食べるためにです。「豆腐、とうふ、トウフ」と言いながら歩いていて、思わず石につまずきました。やれ!どっこいしょと言った途端に,豆腐はどこへ、やら?辿りついた店先で「どっこいしょ、一丁」下さい・・・という顛末になります。落語『どっこいしょ豆腐』です。これはユーモアの旅です。

豆腐は、奈良時代に遣唐使が伝えたといいます。天明2年(1782)に『豆腐百珍』(百種類の豆腐料理)が刊行されて、豆腐人気を不動のものにします。著者はその名もずばり、酔狂道人何必醇(すいきょうどうじんかひつじゅん)という、何やら曰く言い難いネーミングの趣味人でした。江戸時代の趣味人は、途方もない大学者といったところです。とても高尚な?今は失われた江戸趣味の大家たちの努力が、日本の食卓に豆腐を定着させました。

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