中国少数民族、言語と文化喪失の危機

【大紀元日本8月7日】中国の主な少数民族は、中国経済の急速な発達による恩恵を受けていない上、彼ら独自の言語文化が危機に曝されていると、「Minority Rights Group International and Human Rights in China」が報告した。 BBCが報道した。

報告によると、特にウイグル族、モンゴル族、チベット族の状況が深刻であり、中国の経済発展から遠く取り残されているという。多くの場合、大規模な道路や鉄道の建設はその土地の経済を発展させる効果はなく、かえってその土地の資源が運び出され、中国の他の地区を発展させるために利用されている。

交通網の発達が加速される新疆やチベットでは、中国軍の進駐により、当地の文化が弱められている。人権グループのスポークスマン、クライブ・ボールドウィン(Clive Baldwin)氏は、「どんな民族も公用語を使いながら同時に自分の言語と文化を保持することができる。一つの言語だけ話しているとは限らない」と話し、「しかし、中国の場合、当局は人々に一つの国家、一つの言語、一つの文化という概念を押し付けており、これに反対する者は、“分離派”として異端とみなされる」と話す。

中国の指導者たちは、経済発展に伴って生まれた地域格差の是正に苦戦している。彼らは経済発展の目覚ましい沿岸地区と遠く離れた西部地区の間の巨大な格差をはっきりと認識しており、これに伴う不満を制圧しようと躍起になっている。

しかし、報告書によると、少数民族に関しては、これらの政策は明らかに逆の作用を起こすという。彼らは自分達の文化や生活がまさに脅かされていると感じ、更に強い不満を持つだろうと報告書は指摘している。

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